月別アーカイブ: 2014年6月

グラフ3(棒グラフのカスタマイズ)

グラフ1(棒グラフ作成)
グラフ2(グラフのパーツの名称)をご参照ください。

エクセルで棒グラフを作成するのは範囲選択とおすすめグラフのボタンで簡単に作成できます。作成したグラフをカスタマイズして、より分かりよいグラフにしていきます。 (図はExcel2013)

graph2013_4

行/列の切り替え
セルA1からセルE7までを範囲選択し棒グラフを作成しましたが、棒グラフの横軸がA列の各人の名前になっていますが、これはA列を横軸にし、1行目を系列に指定してグラフを作成したわけではありません。個人別ではなく、科目別の棒グラフを作成したい場合、A列に科目、1行目に氏名の表を作り直さなければいけないでしょうか。

ボタンクリックで系列と横軸を変更できます。

デザインタブのデータの行/列の切り替えボタンをクリックします。

graph3_1

凡例と横軸が入れ替わりました。もう一度行/列の切り替えボタンをクリックすると元に戻ります。

グラフタイトルを入力する
まず、グラフ上にグラフタイトルがあるかどうかです。グラフタイトルがあればクリックします。再度クリックすると、カーソルが現れます。グラフタイトルの文字を消去して適切なグラフのタイトルを入力します。ので入力してください。

graph3_2

そもそも、グラフ自体にグラフタイトルがない場合はどうすればよいでしょうか

graph3_3

グラフをクリックして選択した状態にしてグラフの右上の十字のアイコンをクリックします。

graph3_4

グラフ要素が表示されますのでグラフタイトルにチェックを入れます。その後グラフタイトルを変更します。

excel2007,excel2010の場合はグラフツールにレイアウトタブがあります。

graph3_2010

レイアウトタブのラベルにグラフタイトルがありますのでクリックして表示位置を選択し、その後入力しなおします。

graph3_2010_1

今回のグラフですが期末テスト結果ということでおそらく、テストは100点満点だと思います。すると石田さんの算数は100点満点ですが、グラフの縦軸は120まであるので達成感がありません。エクセルがグラフに出現する最大の数値の2割増しあたりを勝手に縦軸の最大値に設定するようです。この最大値を100に変更します。

縦軸の数値の上をダブルクリックします。

graph3_5

エクセルの右に軸の書式設定のペインが表示されます。最大値の120を消して100に変更します。

graph3_6

最大値が100になったので石田さんの算数がグラフの上にぴったりくっついて満点だというのがよくわかります。縦軸の目盛間隔が勝手に10点間隔になってしまいました。目盛間隔の目盛が10になっていますのでこれを20に変更すれば元に戻ります。

graph3_7

軸の書式設定の上の方にある4つの絵柄はそれぞれ、ボタンになっておりいろいろなものが変更できます。また、下側にある項目に左にある三角の図形は表示の折り畳みです。右下を指しているような黒の三角は詳細項目は展開されています。白の三角は折りたたまれています。

今表示されているのは軸の書式設定ですが、グラフ上の要素をクリックすれば選択された要素の書式設定に変わります。または、軸のオプションの文字の右隣の三角をクリックすれば選択できます。

graph3_8

excel2007,excel2010の場合はレイアウトタブの現在の選択範囲で縦軸を選択しすぐ下の選択対象の書式設定をクリックします。

graph3_2010_2

軸の書式設定の最大値の固定をチェックし100と入力します。目盛間隔も固定をチェックし20とします。

graph3_2010_3

グラフ全般について共通で、当たり前すぎますが、グラフ作成後にグラフのもとにになっているデータを変更すれば自動でグラフも変更されます

(excel2003のグラフではグラフ側の系列の要素を選択してドラッグすることで数値の変更が可能でしたが、excel2007からできなくなりました。)

graph3_9

上のように棒グラフを仕上げました。

  1. グラフの移動
    グラフエリアにマウスポインターを合わせるとマウスポインターの先に十字の矢印が表示されますのでドラッグして移動します。この時Altキーを押したままドラッグするとセルの角にぴったりと合います。graph3_10
  2. グラフの大きさの変更
    グラフエリアの角にマウスポインターを合わせると斜めの矢印が表示されますのでドラッグして大きさを変更されます。この時もAltキーを押したままドラッグするとセルの角にぴったりと合います。graph3_11
  3. 縦軸の最大値の変更、目盛間隔の変更
  4. 凡例の移動
    凡例をダブルクリックし凡例のオプションで凡例の位置で右を選択します。graph3_12
  5. 特定の棒グラフの塗りつぶしの色の変更
    グラフの特定の棒をクリックして選択します。系列全体が選択されますので、再度クリックします。特定の要素だけ選択されますので、系列のオプションの塗りつぶしで任意の色を選択します。graph3_13excel2007,excel2010ではデータ要素の書式設定で塗りつぶし(単色)を選択すると色を選択するボタンが表示されます。graph3_2010_4

フィルを使った連続データの入力

フィルを使った同じデータの入力をご紹介しました。今回はフィルを使った連続データの入力です。(図はExcel2013)

fil2セルA1に1と入力し、1つのセルに1ずつ値を増やしてセルA1000にセルに1000の値を入力する場合いくつかの方法があると思います。

  1. セルA1には1と入力します。
  2. セルA2に2と入力します。
  3. セルA1とセルA2の2つのセルを選択します。
    fil2_1
  4. 右下のフィルハンドルをセルA1000までドラッグします。

または、マウスの右ボタンでドラッグする方法もあります。

  1. セルA1には1と入力します。
  2. セルA1を選択します。
  3. 右下のフィルハンドルをマウスの右ボタンでドラッグしセルA1000で放します。
  4. メニューが表示されるので連続データをクリックします。
    fil2_2
  5. 連続データのダイアログボックスが表示されるのでOKボタンをクリックします。
    fil2_3

では、フィルを使って連続データを入力します。

  1. セルA1には1と入力します。
  2. セルA1を選択します。
  3. フィルのボタンをクリックし、連続データの作成をクリックします。
    fil2_4
  4. 範囲を列に変更し、停止値に10000と入力しOKボタンをクリックします。
    fil2_5

今回のような、スクロールが発生する連番の入力の場合、フィルを使うのが簡単便利です。連続データのダイアログボックスでは増分値を変更し2ずつ増やしたり、マイナス値で減らすこともできます。

種類の乗算を選択すれば、増分値で何倍ずつにするかを設定し、停止値で設定した数値を越えないところまでセルに数値を入れてくれます。

日付は増加単位で選択した条件で増分値を1日として扱います。停止値は数値でも日付形式でもどちらでも入力することができます。

fil2_6 fil2_7

毎月20日のような場合は月単位を選択します。年は毎年何月の何日のような場合です。週日はわかりづらいですが、日単位の土日を除くものがセルに入力されます。

オートフィルは範囲選択しておく必要があります。

グラフ2(グラフのパーツの名称)

まずはグラフ1(棒グラフ作成)ご参照ください。

エクセルのグラフではいろいろなところがカスタマイズできますが、カスタマイズの前にグラフの各要素の名称をご紹介します。グラブを選択するとグラフツールが表示され、デザインタブと、書式タブが表示されます。(図はexcel2013)excel2007もexcel2010も書式タブに同じものがあります。

graph2

書式タブの左の現在の選択範囲にグラフエリアと表示されてる箇所があります。(違う表示になっている可能性あり)そこ(グラフ要素)の下向き三角▼をクリックするとグラフの要素の名称が表示されます。

graph2_1

ここに表示されているのが今表示されているグラフの要素の一覧です。グラフの種類によっても変わりますし、同じグラフでも要素が非表示になっているところは表示されません。

主な要素は

グラフエリア    グラフ全体のこと
グラフタイトル   何のグラフかを表示するための文字を入力するところ
プロットエリア   グラフが描画されているところ(数値や項目は含まない)
縦軸         縦方向(y軸)の軸
横軸         横方向(x軸)の軸
凡例(はんれい) どの色がなにの項目を表しているかの一覧

graph

などがあります。エクセルでグラフ要素をクリックするとグラフの対応する場所が選択されます。また、グラフ内で要素をクリックして選択すると、書式タブのグラフ要素の表示も選択された要素に変更されます。(いろいろクリックして確認してください。)

各要素ごとに細かく設定項目がありますのでまずは各要素を区別できるようにしてください。

グラフ1(棒グラフ作成)

エクセルといえば、グラフですか。表計算機能、データベース機能、グラフ機能とエクセルでよく利用されていますね。

グラフ機能は多岐にわたりますのでグラフ1(棒グラフ作成)ということでまずは棒グラフの作り方です。

グラフのもとにになるデータを入力します。(図はexcel2013)

graph2013

棒グラフにするデータを範囲選択します。 graph2013_1

挿入タブのグラフからおすすめグラフをクリックします。おすすめグラフのボタンはexcel2013から登場しましたのでエクセル2010、エクセル2007でグラフを作成する場合は縦棒のボタンをクリックします。

graph2013_2

グラフの挿入のダイアログボックスが表示されます。

graph2013_3

左側にお勧めのグラフが表示されます。おすすめ以外のグラフを作成する場合はすべてのグラフのタブをクリックします。今回は普通の棒グラフを作成しますので集合縦棒と表示されている状態で、OKボタンをクリックします。

excel20010、excel2007の場合は挿入タブのグラフで縦棒ボタンをクリックします。(図はexcel2010)

graph2010

メニューが表示されますので2-D縦棒の左端の集合縦棒を選択するか一番下のすべてのグラフの種類をクリックします。

graph2010_0

すべてのグラフの種類をクリックするとグラフの挿入のダイアログボックスが表示されますので縦棒の集合縦棒をクリックします。

graph2010_1

グラフが作成されました。(図はexcel2013)

graph2013_4

グラフが選択された状態ではリボンにグラフツールが表示され、デザインタブと書式タブが出現します。この2つのタブとグラフの右隣に表示されている3つのボタンでグラフを調整します。

excel20010、excel2007のはグラフの横にボタンはありません。グラフを選択している状態でグラフツールにデザイン、レイアウト、書式の3つのタブが表示されますのでここから調整します。(図はexcel2010)

graph2010_2

また、エクセル2013はデータ範囲を選択した時に表示される右下のクイック分析のボタンからグラフの作成が可能です。

graph2013_5

桁数を揃えて表示

エクセルでセルに001と入力してEnterキーで確定すると頭の00がなくなって1と表示されます。これを001と表示する方法です。

no

001と入力しエンターキーで確定すると1と表示されます。

no_1

入力する際にアポストロフィー『’』(Shiftキー + 7キー)を入力してから001とする方法があります。(7キーはテンキーの方ではありません)

no_2

アポストロフィーを入力してから001と入力すると001と表示されます。no_3

ただ、数値が文字列として入力されているのでセルの左上に緑の印がつきます。また、文字列なのでセルの左寄せにになっています。

書式設定を使って同じことをやってみます。

001のように表示したいセルを選択します。(今回はセルA1)

セルの書式設定を表示します。(右クリックしてセルの書式設定をクリック)

no_4

ユーザー定義を選択しG/標準を消して000と入力しOKボタンをクリックします。

no_6

ユーザー定義の書式を設定したセルに1と入力します。

no_7

Enterキーで確定すると001と表示されます。

no_8

アポストロフィーを使う方法はセルの書式設定を使わないので手軽ですが見た目がアレです。警告表示は無視するを選択し、右揃えを設定すればアレですが、結局手間がかかってしまいます。

セルの書式設定の方は手間がかかりますが、一度設定してしまえば入力する際は簡単です。1ケタの数値なら頭に00が付き、2ケタの数値なら頭に0が付きます。

元の状態に戻すときはホームタブの数値の表示形式で標準を選択します。

no_9

フィルを使った同じデータの入力

複数のセルに同じ値を入力する際、コピーして張り付ける方法が一般的だと思います。

行方向、または列方向の連続したセルに同じデータを入力する場合フィルを使って入力する方法があります。

フィルを使ってセルC4に入っているデータをセルC10までコピーする場合。

fill

セルC4からセルC10まで範囲選択します。

fill_1

ホームタブの編集のフィルをクリックします。下方向へコピーをクリックします。

fill_2

データがコピーされました。

fill_3

フィルの下方向へコピーは範囲選択された一番上のデータがコピーされます。
右方向へコピーは横方向に範囲選択し、一番左のセルのデータがコピーされます。
上方向へコピーは一番下のセルのデータがコピーされます。
左方向へコピーは一番右のセルのデータがコピーされます。

でも、これってあまり便利ではありませんね。フィルを使用するために範囲選択している間に、フィルハンドルでドラッグすればコピーが出来てしまいます。

セルC4からセルC300まで同じデータを入力したい(初めと終わりが離れている)場合など使い道がありそうです。

セルC4からフィルハンドルでドラッグしてエクセルの一番下までドラッグすると、すごい勢いでセルがスクロールします。うまくセルC300で止まればいいですが、行き過ぎたり、戻りすぎたりで大変です。

まず縦のスクローバーでセルC300が見つかるようにします。セルC300をクリックして選択します。

fill_4

セルC300が選択された状態で、キーボードのCtrlキー + Shiftキー +上向き矢印キーの3つキーを同時押しします。(まずCtrlキーを押さえて、Shiftキーを押さえて最後に矢印キーを押さえてください。)すぐにキーを放します。

fill_5

セルC300からセルC4まで範囲選択されました。こうすると行き過ぎたり戻りすぎたりしなくていいですね。この状態でフィルを使って下方向へコピーしてください。

fill_6

フィルの下方向へコピーはショートカットキーとしてCtrlキー + Dキー が設定されています。右方向へコピーはショートカットキーとしてCtrlキー + Rキーが設定されています。

おそらくもっともはやい手順

  1. 初めのセルC4をクリックして選択
    fill
  2. ジャンプボックスを表示(Ctrlキー + Gキー)
  3. 参照先にC300と入力
    fill_7
  4. Shiftキーを押したままOKボタンをクリック
    fill_9
  5. フィルの下方向へコピーのショートカット(Ctrlキー + Dキー)

2.3.のジャンプボックスの代わりに名前ボックスにC300と入力しても同じことです。

fill_10

セルの値の移動

セルの値を移動する場合は切り取りと貼り付けを使用すると思います。

移動元のセルを選択し ホームタブの切り取りボタンをクリック。ショートカットキーはCtrlキー + xキー。(図はexcel2013)

cut

移動先のセルを選択しホームタブの貼り付けをクリック。ショートカットキーはCtrlキー + vキー。

cut_1

セルの値が移動しました。これは移動したいセルが1つでも複数でも同じです。

cut_2

ほかの方法として、移動したいセルを選択したら選択セルの周囲の黒の太い枠線の上にマウスポインターを移動します。(右下の角のフィルハンドルでなければどこでも構いません)

マウスポインターの先に十字の先が矢印になっているアイコンが表示されます。十字の矢印が表示されてからドラッグし、移動先まで移動します。移動先でドロップ(マウスの左ボタンを放す)すれば移動は完了です。

cut_3

この方法でドロップする前にCtrlキーを押した状態にしてドロップするとコピーになります。Ctrlキーはドロップ後に放してください。

ドラッグしている途中で操作を止めたくなったときは。元にあったセルに戻せばいいのですが、元の場所以外に戻してしまうと困ります。キーボード左上のESCキーをたたけばドラッグ中でも操作自体が中断されます。

ドロップキャップ

ドロップキャップ

段落の1文字目を大きくしアクセントをつけます。

dropcapドロップキャップを行う段落にカーソルをたてます。1文字目を範囲選択する必要は特にありません。

dropcap_1

挿入タブのドロップキャップの追加をクリックします。本文内に表示をクリックします。

ドロップキャップの文字の大きさや本文との距離などがドロップキャップのオプションで設定できます。

dropcap_2

ドロップする行数を2、本文からの距離を2mmに設定しOKボタンをクリックします。

dropcapドロップキャップの余白に表示は、ハンギングキャップといいますが、本当に余白にはみ出てしまいます。dropcap_3

ドロップキャップは範囲選択すれば2文字まで大きくすることが可能です。(ドロップキャップの文字列の中でクリックするとカーソルが出るので入力すれば行末まで可能ですが。)dropcap_4ドロップキャップを解除するのはドロップキャップのある段落を選択し、挿入タブのドロップキャップの追加から、なしをクリックします。

また、ドロップキャップが設定された文字はうまく、枠線の上にマウスポインターを持ってくれば、ドラッグで移動することが可能です。

dropcap_5少しだけ左にドラッグし余白にはみ出すようにして、文字色を赤、太字を設定してみました。

ローン支払い明細書

PMT関数 ローン計算 元利均等払い元利均等払いの内訳 元金と利息で元利均等払いの計算方法をご紹介しました。

今回は月払いの明細が出力されるエクセルシート作成してみました。使い道はあまりないかもしれません。

loandetails

あくまで、下調べ程度でお使いいただきたいのですが、もしかしたら、不動産屋さんや自動車屋さんなどで重宝するのかもしれません。(自前でいいのをお持ちですよね。)

元利均等払いの内訳 元金と利息ではローン残高は元金から支払済み元金を引いて計算していますしたが、今回はIMPT関数から算出しています。計算結果は同じなのですが、最終回の残高0となるところが、まれに小数点以下でマイナスになる場合があったので、IMPT関数で残高を算出しました。

IPMT(利率, 次の期, 期間, 現在価値)/利率

計算に当たっては月賦に換算しますので利率(年利)を12で割り、期間(年)を月に直すのに12をかけたりします。残高は次の期(次の支払)の利息分から逆算するので期に1を足して計算しています。

使用に当たっては入力は年利と支払年数のほうがわかりよいと思いますので月あたりに変換したセルを文字色白で見えないようにしています。また、間違って消さないように保護をかけています。(数式には保護をかけていません 保護にパスワードは使用していません)

期間は1年から40年まで対応しています。住宅ローンでも40年あれば対応できると思います。

40年だと480か月分の明細行が出力されますので計算式もそれだけ入っています。1年でも数式で空白など出力していますので480か月分の行が印刷されてしまいます。そこでフィルタで元金が0以上の行のみ表示するようにしていますが、フィルタは自動再計算が行われても更新してくれません。

仕方がないのでVBA(マクロですね。)でフィルタを作動させています。

ファイルの拡張子がxlsmになっています。また実行時にはマクロを有効にしますか?などの警告が表示されます。

どうでもいいことですが、エクセルのセルの枠と行番号、列番号は非表示にしています。

どうか自己責任でご使用ください。計算間違いなどの精査はしていますが本ファイルご使用による損害等には責任は負いかねますのでよろしくお願いします。

ローン支払明細書のダウンロード

マクロ

エクセルでマクロを使ってみます。

マクロとは
マクロはクリック 1 つで適用できるコマンドの集合です。マクロは、使用しているアプリケーションで実行できるほとんどの作業を自動化できるだけでなく、とても無理だと思っていたような作業さえも実行できます。

以上http://office.microsoft.com/ja-jp/help/HA010007210.aspxより引用

簡単なマクロの実例

選択されたセルの背景色を変更する。

新規でエクセルを起動します。表示タブのマクロのマクロボタンの下の三角をクリックします。(excel2013はステータスバーにもマクロの記録のボタンがあります。)

macro

excel2013はステータスバーにマクロの記録のボタンがあります。記録中にはマクロの記録終了のボタンに変わっています。

macro_1

マクロの記録のダイアログボックスが表示されます。マクロ名を変更できますが、Macro1のままで変更せずにOKボタンをクリックします。

macro_2

セルの背景色を変更しますのでホームタブのフォントから塗りつぶしの色のボタンをクリックし緑(任意の色)を選択します。

macro_3

セルの背景色を変更しましたのでマクロを終了します。

macro_4

表示タブのマクロの三角をクリックして記録終了のボタンをクリックします。

macro_5

これでMacro1という名前のマクロが記録できました。記録された内容は選択されているセルの背景色を緑(任意の色)にするというものです。

ではマクロを実行してみます。

セルB3(任意のセル)を選択します。表示タブのマクロのボタンをクリックします。(もしくは、マクロの三角のボタンのマクロの表示)

マクロのダイアログボックスが表示されますMacro1を選択し実行ボタンをクリックします。

macro_6

選択されていたセルB3の背景色が緑に変わりました。

macro_7

マクロ実行が実行されると元に戻すがマクロ実行以前に戻らなくなりますので気を付けてください。

簡単なマクロの実例2

選択された範囲の合計を出す

新規でエクセルを起動し、データを入力します。

macro_8

セルB2からE2の合計をF2に表示するマクロを記録するためセルB2からE2までを範囲選択します。マクロの記録に関係なくこのままオートサムのボタンでセルF2に合計が出ます。

macro_9

先ほどと同様に表示タブのマクロの三角でマクロの記録をクリックします。合計を出すためにホームタブの編集のオートサムをクリックします。

macro_10

合計が表示されましたのでマクロの三角をクリックし、記録終了をクリックします。

マクロを実行してみましょう。セルB3からE3を選択し、マクロを実行します。セルF3に合計が表示されるはずです。

macro_11

ところが、先ほどのマクロ記録終了の状態に戻ってしまいます。

macro_12

これはマクロ記録時にセル番地まで記録されているからです。(マクロのダイアログボックスで該当マクロを選択し、編集をクリックすると見られます。)

macro_13念のためセルの背景を塗りつぶすで同じことをやってみます。

手順のみ

  1. セルB2からE2までを範囲選択します。
  2. 表示タブのマクロの三角でマクロの記録をクリックします。
  3. ホームタブのフォントから塗りつぶしの色のボタンをクリックし緑(任意の色)を選択します。
  4. マクロの三角をクリックし、記録終了をクリックします。

3.のオートサムか背景所の変更かが違うだけです。

このマクロはセルC3からE3を選択して実行するとセルc3からE4の選択したセルの背景色が変わります。

ここは、たいへんややこしい話になっていますので何度も操作して覚えていただきたいと思います。

通常のマクロの記録方式は絶対参照形式です。セルB2からE2までが選択されていたらセル番地も記録されます。背景色の変更や文字色、など書式に関するものはセル番地が記録されません。ただし、マクロ記録中に選択範囲を変更した場合はセル番地が記録されます。

一方相対参照で記録する場合は初めに選択されていたセルはセル番地が記録されません。(実行時に影響を受けません)その後選択範囲が変更されたら、初めの選択セルからの相対位置で記録されます。

今回の場合はマクロを記録するときに相対参照で記録をクリックしてからマクロを記録します。

手順

    1. セルB2からE2までを範囲選択します。
    2. 表示タブのマクロの三角で相対参照で記録をクリックします。
      macro_14
    3. 再度表示タブのマクロの三角でマクロの記録をクリックします。
      macro_15この時相対参照で記録の文字の左隣のアイコンの周りにうっすらと色がついているのを確認してください。(excel2003は非常にわかりにくいです。)
    4. ホームタブの編集のオートサムをクリックします。
    5. マクロの三角をクリックし、記録終了をクリックします。

これで相対参照でマクロが記録されました。マクロを実行してみましょう。セルB3からE3を選択し、マクロを実行してみます。セルF3に合計が表示されました。

相対参照で記録は次にクリックされるまでその状態が保持されますので、もう一度相対参照で記録をクリックするまではずっと相対参照で記録になります。