月別アーカイブ: 2014年1月

if関数 おまけ AND関数 OR関数

if関数についてはif関数if関数ネストを参照してください。

if関数

IF(論理式, [真の場合], [偽の場合])

の論理式が真の場合は[真の場合]の部分の処理を行い、偽の場合は[偽の場合]の部分の処理を行うのですが、論理式が真の場合は論理式自体の結果はtrueで、偽の場合論理式自体の結果はfalseです。論理式だけをセルに数式として入力してみればわかります。

 

true

if関数で使ったように合否でB2のセルの値が80以上なら『良』としたいときに作ったif関数の論理式の部分だけセルC2に入力してみました。B2の値は88なので論理式が真になります。真になるということはtrueを返します。

このtrueとfalseですが、tureまたは、falseを返す関数がありますのでこれを論理式にすることができます。

例えばand関数

AND(論理式 1, [論理式 2], …)
すべての引数が TRUE と評価された場合は TRUE を返します。1 つ以上の引数が FALSE と評価された場合は FALSE を返します。

以上エクセルのヘルプから引用

ヘルプのままではわかりづらいかもしれませんが、and()のかっこの中がすべて真だったらtrueを返し、1つでも偽だったらfalseを返します。

A B
1 性別
2 田中
3 吉田
4 山本
5 全員男 =and(B2=”男”,B3=”男”,B4=”男”)

セルB5にB列の性別がすべて男かどうかをand関数で確認してみます。B4のセルの値は女なのでB4=”男”は成立しません。ですからB5のセルにはfalseと表示されます。

or関数は、

OR(論理式 1, [論理式 2], …)
いずれかの引数が TRUE のとき、TRUE を返します。引数がすべて FALSE である場合は、FALSE を返します。

以上エクセルのヘルプから引用

=or(B2=”男”,B3=”男”,B4=”男”)

とするとB2かB3かB4のどれかが男だったら真になるのでtrueを返します。

以前のif関数の合否の出し方でand関数を使ってみます。

A B C
1 国語 合否
2 田中 88
3 吉田 85
4 山本 69
5 吉村 92

合否の列で80点以上で90点未満は『良』そうでなければ『不明』と表示させるif関数を作成する場合、セルC2に入力する数式は

=if(B2<90,if(B2>=80,”良”,”不明”),”不明”)

if関数をネストさせて、まずセルB2が90未満かどうかの論理式を作成し真の場合はさらにセルB2の値が80以上かどうかの論理式を作成し真の場合は『良』そうでなければ『不明』とし、B2が90未満でなければここも『不明』(ここは『優』としてもかまわないが)とする。

and関数を論理式に当てはめると

=if(and(B2<90,B2>=80),”良”,”不明”)

論理式のand関数でセルB2の値が90未満、セルB2の値が80以上、という2つの条件を両方満たすか(すべての引数がTRUEか)?を設定し、trueなら『良』、falseなら『不明』という書き方ができます。

論理式の結果はtrueかfalseのどちらか一方の値を必ず取ります。どちらでもないはありません。また、tureとfalseは文字ですが値としてみなすことができます。

trueは1(イチ)、falseは0(ゼロ)です。(ゼロ以外はtrueとみなすことも可能です。)vlookup関数でVLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])の検索の型にはtrueかfalseを入れるのですが、falseの代わりに0(ゼロ)を入れることもできたりします。

意味はありませんが

=TRUE+TRUE

は2になります。ただし、関数の中のtrue、falseは数値ではなく真偽値として扱われるようで計算対象にはなりません。

IF関数 if関数のネスト

if関数で条件(論理式)により答えを分岐させるのですが分岐が2つ以上ある場合について説明します。基本はif関数を参照してください。

たとえば

A B C
1 国語 合否
2 田中 88
3 吉田 85
4 山本 69
5 吉村 92

国語の点数が90点以上は『優』90点未満80点以上は『良』80点未満は『不可』とCのセルに表示したい場合などです。

この場合はIF関数は

IF(論理式, [真の場合], [偽の場合])

なので真の場合もしくは偽の場合に再度if関数を入れてあげれば解決します。関数の中に同じ関数を入れるのをネスト(入れ子)といいます。

2行目のC列に、点数が90点以上かどうかで真か偽に分岐させます。真の場合は『優』にします。

=if(B2>=90,”優”,[偽の場合])

偽の場合、90点未満なのは確定していますが、80点以上は『良』、そうでなければ『不可』の式をを考えます。。

if(B2>=80,”良”,”不可”)

この式をそのまま[偽の場合]に入れてあげれば完成です。

=IF(B2>=90,”優”,IF(B2>=80,”良”,”不可”))

では、上記の例でもう一つ分岐を増やして70点以上を『可』70点未満を『不可』にする場合はどうでしょうか。先ほどの式の”不可”のところを

if(B2>=70,””可,”不可”)

に変更して

=IF(B2>=90,”優”,IF(B2>=80,”良”,IF(B2>=70,”可”,”不可”)))

としてあげれば4つの分岐も解決します。excel2003は最大7つまでif関数をネストすることが可能です。excel2013は64個のネストが可能です。また、if関数で別解もあります。例えば、『不可』から先に判別していく方法です。

=IF(B2<70,”不可”,IF(B2<80,”可”,IF(B2<90,”良”,”優”)))

も同じことになります。それ以外にも4つの成績区分は90点、80点、70点の3つで判定されるので80点以上は『優』か『良』、80点未満は『可』か『不可』なのでまず、80点以上かどうかで判定する方法もあります。

=IF(B2>=80,IF(B2>=90,”優”,”良”),IF(B2>=70,”可”,”不可”))

なども考えられます。

関数ダイアログボックスで関数をネストする時の注意点がいくつかありますのでご紹介します。

数式を入力するセルを選択し関数の挿入のボタン(fx)をクリックします。日本語の文字以外は半角の英数なので日本語入力はオフにしておきます。

if_3

ifを選択しOKをクリックします。

カーソルのあるところにセル参照や、数値文字などを入れます。セルはキーボードからセル番地を入力しなくても、クリックやドラッグで入力することができます。

if_2

また、文字列は自動でダブルクォーテーション(”)で囲まれる場合もありますが、自動でダブルクォーテーション(”)で囲まれない場合は自分で手入力する必要があります。真の場合に入力した、『優』という文字は偽の場合にカーソルを移動(偽の場合の入力欄をクリック)したら自動でダブルクォーテーション(”)で囲まれました。

偽の場合が単に『良』などの文字列だけなら文字を入力しOKボタンで完了です。(良は自動でダブルクォーテーションで囲まれます。)

今回は偽の場合に再度if関数を入れるのでもう一度ifの関数のダイアログボックスを表示したいのですが関数の挿入のボタン(fx)をクリックすると関数のダイアログが終了してしまいます。

偽の場合にカーソルを移動(クリック)します。数式バーの左の名前ボックスの右の▼三角をクリックすると最近使った関数が表示されますのでifをクリックします。

if_4

すると新しくifの関数のダイアログボックスが表示されます。これは偽の場合に入るif関数のダイアログです。

if_5

偽の場合に再度if関数をネストする場合はもう一度同じことを繰り返してください。『良』で終わりならOKボタンをクリックします。(自動でダブルクォーテーションで囲まれます。)

=IF(B2>=80,IF(B2>=90,”優”,”良”),IF(B2>=70,”可”,”不可”))

のように真にも偽にもif関数が入っている場合どちらかのif関数が終わったら戻ってきてもう一方にif関数を入れなければなりません。

まず最初の条件としてセルB2の値が80点以上かどうかの論理式を入れます。

if_6

次に真の場合の中にセルB2の値が90点以上なら『優』そうでないなら『良』というif関数を作ってネストします。真の場合のボックスにカーソルを移動し名前ボックスからifをクリックします。論理式と真の場合、偽の場合にそれぞれ入力します。

次に最初のif関数のダイアログボックスに戻らなければなりません。最初のif関数の真の場合しか完成していません。偽の場合のif関数も入れなければ終われないです。戻り方は数式バーの中の戻りたい関数名をクリックします。今回はイコール=のすく右のifという文字をクリックします。

if_7

初めのif関数のダイアログボックスに戻ってきたのですが、真の場合のボックスのすぐ右に赤字で#nameとエラーが表示されています。今回は『良』が自動で自動でダブルクォーテーションで囲まれていません。ですから戻る前にダブルクォーテーションで囲ってあげるか今手入力でダブルクォーテーションで囲みます。(日本語入力をオフにするのを忘れないように。)

if_8

同様に偽の場合もif関数を入れて戻ってきます。(今回は戻ってこなくても完成ですので偽の場合の中のif関数のダイアログボックスでOKボタンで終了してもかまいません。)

if_9

偽の場合の『不可』がダブルクォーテーションで囲まれていませんが、エラーが表示されていません。数式を入力しているC2のセルは、『良』が表示され、偽の場合の『不可』に該当しません。この数式を入れたB2のセルではエラーが表示されません。このままドラッグしてコピーするとC4のセルは『不可』なのでエラーになってしまいます。文字はダブルクォーテーションで囲むのを忘れないようにしてください。

if_10

 

 

windows8.1とwindows8の見極め方

自分のOSがwindows8なのかwindows8.1なのかがよくわからない場合インターネットに接続できるのなら

http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/which-operating-system

にアクセスしてください。

win8etc

windows8.1ならwindows8.1と表示されますし、

win8etc_1

windows8ならwindows8と表示されます。また、windows7でもwindowXPでもきちんと表示されます。

デスクトップを表示して左下にウィンドウズのロゴ(四角が4つあるもの)があればwindows8.1です。なければwindows8です。

win81desk.fw

またはエクスプローラから(マイ)コンピュータを右クリックし一番下のプロパティをクリックしたら表示されるシステムから判別もできます。

win8etc_2.fw

windows8.1(8)でワード、エクセル(Ofiice)を起動する

アクセスを見ていましたら、windows8.1(8)でwordやexcelを立ち上げる方法をお探しの方が多いようでしたので、まとめてみます。

1.スタート画面からワード、エクセルなどのoffice製品を起動します(画像はwindows8.1)。

win81start_office_4

スタート画面にワードやエクセルのタイル(パネル)が表示されていればクリックで起動できます。ただ、私の環境ではofficeをインストールしてもスタート画面には自動でタイル(パネル)が表示されませんでした。

2.すべてのアプリから起動する。

スタート画面にアプリが表示されていなくてもすべてのアプリから起動することができます。すべてのアプリを表示するを参照。windows8のすべてのアプリを表示するを参照。

win81start_office

この画面にマイクロソフトオフィスのワードやエクセルがありますのでクリックして起動します。

どちらにもwordやexcelがない場合はそのパソコンにオフィスがインストールされていないことが考えられます。

念のためコントロールパネルで確認してください。

ウィンドウズキーとXのキーを同時押ししてください。(どちらかというとウィンドウズキーを押したままXのキーを押す)左下からメニューが表示されますのでコントロールパネルをクリックします。(Pキーを押しても同じ)

コントロールパネルが開きます。

win81start_office_1

カテゴリ表示になっているとコントロールパネルが表示されていませんので小さいアイコンを選択します。

win81start_office_2

プログラムと機能を探しクリックします。

win81start_office_3

インストールされているプログラムの一覧が表示されます。(レジストリに登録されていないプログラムは表示されないと思います。)

この画面にMicrosoft Officeが表示されていなければインストールされていないと考えてよいと思います。

もし、ここにMicrosoft Officeがあるのにすべてのプログラムの表示にない場合はプログラムをインストールした場所から起動してピン留することで今後、簡単に起動できます。

プログラムをインストールした場所を探すのはエクスプローラから

C:\Program Files\Microsoft Office\Office15

を探してください。ほとんどの方がCドライブにwindows8.1(8)をインストールされていると思います。Program Filesは、Program Files (x86)と2種類あります。おそらく64bit版のofficeがインストールされていると思いますのでProgram Filesでいいはずです。ここにない場合、もしくは見つからない場合は32bit版のofficeがインストールされているかもしれませんので

C:\Program Files\Program Files (x86)\Office15

を探してください。エクスプローラから探す方法がわからない場合は、上記のどちらかをエクスプローラのアドレスバーにコピペしてください。

フォルダー内にワードやエクセルのアイコンがありますのでダブルクリックで起動してください。

ワードはWINWORD.EXEエクセルはEXCEL.EXEというファイル名です。(.EXEという拡張子は表示されていないかもしれません。)

 

IF関数

条件(論理式)により答えを分岐させる場合にたいへん重宝する関数です。

例えば、成績表で80点以上なら合格、80点未満なら不合格とするだとか、年齢が20歳以上は成人、20歳未満は未成年とするなど、ある値を基準に何かの条件(論理式)を付けて、A(合格)かB(不合格)なのかどちらかの結果を表示することが可能です。

if関数

IF(論理式, [真の場合], [偽の場合])

論理式は通常比較演算子を使って表します。

論理式内では以下の比較演算子を使用して条件を指定します。

= (等号) 左辺と右辺が等しい A1=B1
> (~より大きい) 左辺が右辺よりも大きい A1>B1
< (~より小さい) 左辺が右辺よりも小さい A1<B1
>= (~以上) 左辺が右辺以上である A1>=B1
<= (~以下) 左辺が右辺以下である A1<=B1
<> (不等号) 左辺と右辺が等しくない A1<>B1

真の場合、偽の場合は文字列でもセル参照でも数式でも構いません。

たとえば

A B C
1 国語 合否
2 田中 88
3 吉田 85
4 山本 69

セルC3に国語の点数が80点以上だったら合格80点未満だったら不合格としたい場合にはC3のセルに『=if(C3>=89,”合格”,”不合格”)』という数式を入れると『C3>=89』という論理式はC3の値は88なので論理式は成立し真となります。真の場合が実行されるので『合格』と表示されます。

if

あとはC3のセルをオートフィルでコピーしておけば完成です。

応用としてましては合格点を変更した場合や、合格、不合格の表示を変更したい場合に対応できるようにしておけば変更に強い数式になります。

合格点が、86点に変更された場合や、『不合格』を『再テスト』に変更する場合すうしき自体を変更してもかまいませんが、ミスの発生の可能性が上がります。

合格点と合否の文字を別のセルに入力しておいて絶対参照すれば変更にも簡単に対応できます。

セルB7に合格点(今回は86点)A8に『合格』A9に『再テスト』と入力しておきます。セルC2の数式『=if(C3>=89,”合格”,”不合格”)』をセル参照に変更します。ただし、あとでオートフィルでコピーすることを考えて絶対参照にしておきます。『=if(C3>=$B$7,$A$8,$A$9)』とすることで今後合格点を変更する場合はセルB7の値を変更するば数式を触らなくても大丈夫です。

if_1

絶対参照2(九九表作成)

数式入力時にF4キーを押して絶対参照にしますが、例えばA1のセルを絶対参照にすれば『$A$1』と$マークが列と行の左につきます。この時につく$の記号は通貨の$とは関係ありません。引き続きF4キーを押すと『A$1』となり再度F4キーを押すと『$a1』となり、もう1回押すと『A1』と元に戻ります。

『A1』→『$A$1』→『A$1』→『$A1』→『A1』

とぐるぐる循環します。

『A1』と『$A$1』は相対参照と絶対参照です。『A$1』と『$A1』は絶対参照です。

確認になりますが、数式をフィルハンドルでコピーするときに縦にドラッグしてコピーするか横にドラッグしてコピーするかでコピーされるセル参照が変わります。

sanshou

B2のセルに『=B1』という数式を入力しました。それを縦方向と横方向にオートフィルでコピーしました。縦方向のB列の数式は『=B1』の式の『B』はそのままで行を参照する数値が、2、3と変化しました。逆に列方向のコピーは『=B1』の式の列の部分がC、Dと変化し、行を表す『1』は変化しません。これは絶対参照と相対参照にも書きましたが、B2のセルには自分の一つ上のセルを参照するという式が入っていると思えばコピー先もいつでも自分のセルの1つ上を参照する式が入ると考えれば理解しやすいと思います。

sanshou_1

B2のセルの式を『=$B$1』という絶対参照の数式に変更すると縦方向も横方向も数式は変化しません。

そこで『A$4』と『$A4』ですが、これは数式をコピーする方向に関係なく$の右側は変化しませんということです。

sanshou_2

『=B$1』は$の右の『1』は縦横どちらにコピーしても変化しませんが、『B』は横方向にコピーするとC,Dと変化します。

sanshou_3

『=$B1』は$の右の『B』は縦横どちらにコピーしても変化しませんが、『1』は縦方向にコピーすると2、3と変化します。

この仕組みを使って九九表を作ってみましょう。

kuku

A列と1行目の数値を使ってセルB2に数式を入れてその数式1つを縦、横にフィルハンドルを使ってコピーして作成します。

まずセルB2に『=A2*B1』という式を入れて縦方向にコピーしてみます。

kuku_1

4行目からおかしくなり9行目ではとんでもないことになっています。B2の『=A2*B1』という式は『セルB2から見て自分の隣のセルと自分の1つ上のセルを掛けてください』という意味ですから『=A2*B1』の『A2』は『A3』『A4』とうまく変化してくれますが、『B1』の方も『B2』『B3』と変化してしまいます。『B1』は変化しては困ります。

次は『B1』が変化しないように、セルB2に『=A2*$B$1』という式を入れて縦方向にコピーしてみます。

kuku_2

確かにB列はうまくいきましたが、それをそのまま横方向にオートフィルでコピーするとすべてがB列と同じ結果になってしまいます。セルJ10には9×9のA10×J1の数式が入っていないとだめなのですが、実際はセルB2の『=A2*$B$1』は『自分のセルの左隣とB1のセルを掛けてください』という意味なので『I10*$B$1』と全く違う式になっています。

B2、C2、D2と各列の頭の数式を『=A2*$B$1』、『=A2*$C$1』、『=A2*$D$1』と9個作ってあげれば解決できます。

でも、面倒なので1つの数式でできる方がいいですね。ちょっと回りくどいですが理解しやすいように2つ数式を入れてみます。

kuku_3

B2のセルに入れた式が、縦方向と横方向にオートフィルでコピーでコピーしたときにC3のセルのような式に変わっていてくれたら一気に解決します。

そこでB2のセルの式の『=A2*B1』とC3のセルの『=A3*C1』の式で変化していないところを見つけます。『=A3*C1』の1項目のAと2項目の1はB2のセルの式と同じですね。A列と1行目をいつでも参照して計算してくれればいいのです。

つまりB2のセルに入れる計算式は『=$A2*B$1』です。変化してほしくないところだけ$が付くようにすれば1つの計算式で九九表が作れます。

いろいろと活用してください。

 

ランダムな並べ替え RAND 関数

並べ替えは昇順と降順が使えますが、でたらめな順で並べ替えをしたい場合は乱数を使用することで都度違う順で並べ替えることが可能です。

北から順(厳密ではありませんが)に都道府県名と県庁所在地の表があります。図は途中で切れてます。(図はExcel2013)

rand

これを並べ替えるときはA列の番号かB列の都道府県名かC列の県庁所在地です。これらで並べ替えるときには昇順か降順なのでA列の昇順か降順、B列の昇順か降順、C列の昇順か降順の6通りしかありません。

毎回違った順で並べ替えたいときはD列に毎回自動で変わる数値があれば簡単です。

RAND 関数
0 以上で 1 より小さい実数の乱数を発生させます。 ワークシートが再計算されるたびに、新しい実数の乱数が返されます。

書式
RAND()

RAND 関数の書式には引数はありません。

以上エクセルのヘルプから引用

ということでD2のセルに『=rand()』と入力しオートフィルで沖縄まで(表の最後まで)コピーしておきます。

rand_1

0より大きく1未満の数値がそれぞれのセルに表示されます。

rand_2

ほぼ同じ値は出てこないと思われますが、万が一同じ数値だとしてもランダムな並べ替え自体に影響はありませんし、並べ替えたとたんにrand関数の入っているセルの値は再計算されて違う数値になります。

rand_3

ですから毎回違う順に並べ替えられます(少ない行数では全く同じに並べ替えられる可能性も高くなりますが)。

ランダムな並べ替えを使った後元の順に戻したいときがあるかもしれませんので、ランダムな並べ替えの前に、今回のようにA列などに先に番号を振っておけばA列基準に並べ替えれば元に戻せます。

また、乱数を表示したくない場合は列を非表示にするか、文字色を白にするかが簡単でいいと思います。(セルの書式設定の表示形式で半角のセミコロンを3回入れておく手もあります。)

タブ1

タブとは一定の間隔を開けて文字入力するための仕組みです。もともとはタイプライターからきているようです。tabulator key

タイプライターは使ったことがありませんので興味のある方は別途調べてください。テキストエディターのタブ(レター)キー(tabulator key)をどう使うかとか、このサイトのリンク先のてか、いまだにひきずってるわけでwなどを見ていただいたらタイプライターのtabの仕組みがわかりやすいかと思います。

ということでtab自体の説明は飛ばしまして、実際の使い方について説明していきます。

まずタブの動作確認のため初期設定であるA4用紙縦、1行40文字の設定(単純に白紙の文章と同じ)で全角文字で1から順に9まで入力し10の代わりに0にします。これを4回繰り返すと1から0の10もじが4回1行目に記入されます。(図はword2013)

tab

次の行に1文字入力してはTabキーを叩くことを繰り返してみます。

tab_1

『あ』『Tab』『い』『Tab』『う』『Tab』というように入力していくと5文字目9文字目13文字目と4文字間隔ずつ離れていきます。これは、間に3文字分の空白という意味ではありません。1文字も入力せずにタブから始めても次の場所は5文字目から始まります。タブで移動する次の場所が決まっているということです。『ああ』『Tab』『いい』『Tab』『うう』『Tab』としても同じことです。

tab_2

では4文字だったらどうなるでしょうか。

tab_3

Tabで移動する次の場所は5文字目ですがそれでは1文字も空白が入らずTabの効果がないのでその次の9文字目から文字が始まります。

日時  5月5日午前10時
場所  駅前広場
参加費用 無料

例えば上のような文章で『日時』と『5月5日午前10時』の間を『Tab』で空白にすると『5月5日午前10時』は5文字目から始まります。同様に『場所』と『駅前広場』も『Tab』にすると『駅前広場』も5文字目から始まりきれいにそろいます。

ところが『参加費用』は4文字あるので『無料』は9文字目から始まってしまいます。

tab_4

『日時』と『場所』を『Tab』2回にすれば3つとも9文字目から始まってうまくいきますが、任意のタブ位置を設定する方法もあります。

では、任意のタブ位置の設定方法です。

『日時』『場所』『参加費用』それぞれの行で『Tab』は1回にしておきます。次に3つの行を範囲選択します。ルーラーの任意の場所をクリックします(ルーラーの上下位置の真ん中よりも下、数字の下あたり)。クリックした位置にタブのマークが表示されその位置に文字が揃います。(ルーラーが表示されていない場合は表示タブの表示からルーラーをチェック)

tab_5この位置は後からでも変更できます。また、同じように3行選択しタブのマークをドラッグすればいつでも好きなように変更することが可能です。

また、水平ルーラの左端にはタブのマークが表示されています。これは、ルーラーをクリックした時の動作を表すものです。タブの種類が5種類と一行目インデント、ぶら下げインデントの計7種類をクリックで変更できます。

タブの5種類は
左揃えタブ
中央揃えタブ
右揃えタブ
小数点揃えタブ
縦棒タブです。

図はそれぞれTabは1回ずつで任意のタブ位置を10文字目にして左揃えタブ、中央揃えタブ、右揃えタブ、小数点揃えタブ、縦棒タブを設定したものです。

tab_6

中央揃えタブはタブ位置が中央になるように微妙に文字がずれています。また、小数点タブは小数点の位置が揃います。小数点のない100000という数字も位置が揃っています。数値の代償が一目瞭然ですね。縦棒タブはタブ位置に縦棒が入り表のような効果が期待できます。

任意のタブ位置を解除したい場合は解除したい行を選択します。ルーラーのタブのマークをドラッグしてルーラーの外(上か下)へ移動します。任意のタブ位置の設定が解除されます。

 

 

windows8.1(8) メールアプリ

windows7にはメールソフトが付いていませんでしたが、windows8からウィンドウズストアアプリとしてメールソフトがインストールされています。

win81start

スタート画面にメールのパネル(タイル)があります。

Microsoftアカウント(MSNのホットメール(Hotmail)、outlook.jp、outlook.com、live.jp)もしくはMicrosoft Exchangeアカウントがある方はメールアドレスとパスワードを入れてすぐに使えるようです。(マイクロソフトアカウントセキュリティーの確認が必要)

mail

Microsoftアカウントがあれば、それ以外のメールも使用できます。yahooメールやGmailも使用できます。

メールのストアアプリを開いた状態で設定チャームを出します。(ウィンドウズキー+I)

アカウントをクリックします。

mail_1.fw

アカウントの追加をクリックします。

mail_2.fw

その他のアカウントをクリックします。

mail_3.fw

Webメール以外のメールも「Exchange ActiveSync(EAS)」か「IMAP」であれば使用できます。「POP3」は使用できません。

mail_4.fw

この後は各メールのサーバの設定やパスワードなどを入力すれば通常のプロバイダーのメールなども使えるようになるようです。

 

ただ、必ずMicrosoftアカウントが必要なことがすこし使いにくいように思います。あとから追加したアカウントは削除できますが、Microsoftアカウントを削除するとすべてのアカウントが削除されるようです。

また、通常のテキストメールの場合、メール本文のURLはリンク機能が働かないようでいちいち、アドレスをコピーして、ブラウザを起動してアドレスを張り付けないと見れません。HTMLメールの場合はリンクは有効のようです。

 

ここまで、ざっとご紹介しましたが、Microsoftアカウント以外の方、またはテキストメールでリンクをがよく使う方にはあまりお勧めいたしません。

無料メールソフトのThunderbirdがおすすめです。オフィス入りならOutlookがいいかもしれません。

フラッシュフィル

Excel2013の新機能としてフラッシュフィルがあります。

作業内容を検出し、作業パターンを推測しフラッシュ フィルが残りのデータを自動的に入力してくれます。

以下のように姓と名を別のセルに保存してあるものをまとめて氏名の列に転記する作業をするとします。今まででしたらC2のセルに=A1&B1としたり姓と名の間にスペースがほしいときは=A1&” “&B1などのように数式を入力しコピーしてたと思います。

flashfill

C3のセルには姓と名が一緒になったものが表示されますがあくまでも数式の計算結果なので文字として検索してもヒットしません。そこで再度C列をコピーして形式を選択して貼り付けから値で上書きするなどしていたと思います。

エクセル2013のフラッシュフィルを使えばその手間が大幅に削減できます。

flashfill_1まず、C2 のセルは手作業で姓と名を入力します。(この時スペースを含めると以降すべてスペース月になります。)次にC3のセルも手入力をすると途中でC1の入力と同じルールで入力の補完をしてくれます。同時に下のセルにも同じルールを適用したものが薄く表示されます。

そのままEnterを一度叩いてC3のセルの補完を確定させます。再度Enterキーを叩くと以下のセルに薄く表示されている値が入力されます。

入力結果は数式ではなく文字です。残念ながら手入力したC2のセル以外はフリガナは付きませんでした。

flashfill_2

エクセル2013でフラッシュフィルが効かない場合はファイルタブをクリックしオプションをクリックしexcelのオプションの詳細設定の編集設定でフラッシュフィルを自動的に行うにチェックが入っているか確認してください。

flashfill_3

セルの値を結合するだけでなく、メールアドレスから@アットマークより左だけ抜き出したり、ハイフンなしの郵便番号を3桁ハイフン4桁にするなどいろいろ使えます。