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曜日の表示 TEXT関数 WEEKDAY関数 CHOOSE関数

エクセルで曜日を表示する方法です。セルの日付自体に曜日を表示させたり、セルの日付を参照して曜日を表示させたりできます。

セルに日付を入力します。5/15のように月/日と入力すると日付として扱われます。頭に西暦を付けて2014/5/15とすれば年が指定できます。省略時は今年(入力した時の)になります。 (図はexcel2013)youbi

セルA1に5/15と入力しセルB1に =A1 とセル参照する式を入力します。そして、そのB1のセルに書式設定をし曜日を表示します。セルB2で右クリックし、セルの書式設定をクリックします。表示形式のタブをクリックしユーザー定義を選択します。種類のボックスに aaa と入力しOKボタンをクリックします。(セルの書式設定はCtrlキー + 1(いち)で素早く表示できます。)

youbi_1

aaaなどの曜日の表示形式は

  • aaaは和暦の省略形で表示 (“水” など)
  • aaaaは和暦の曜日を省略せずに表示 (“水曜日” など)
  • dddは英語の省略形で表示(Sun ~ Sat)
  • ddddは英語の完全な名前で表示 (Sunday ~ Saturday)

になります。

2014年05月15日(木)のように、年月日の後に曜日を表示したい場合は以下の表示形式を組み合わせます。

yyyyが年の西暦4ケタ表示
mmが月の2ケタ表示
ddが日の2ケタ表示
aaaが曜日の省略形

これらと年、月、日、()の文字を組み合わせます。文字はダブルクォテーション(Shiftキー + 2)で挟みます。

yyyy”年”mm”月”dd”日””(“aaa”)”

とセルの書式設定に入力します。

youbi_2

OKボタンをクリックすると2014年05月15日(木)と表示されます。

youbi_3

セル自体に書式設定する以外にもTEXT関数を使って曜日を表示する方法もあります。

TEXT関数

数値を文字列に変換し、特別な書式文字列を使用して書式設定を指定できるようにします。

TEXT(値, 表示形式)

セルc1に =TEXT(A1,”aaa”)と入力します。

youbi_4

2015年05月15日(木)とする場合は先ほどのダブルクォテーションを外して
=TEXT(A1,”yyyy年mm月dd日(aaa)”)
と入力します。

youbi_5

また、CHOOSE関数とWEEKDAY関数を使う方法もあります。

WEEKDAY関数

日付に対応する曜日を返します。(数値で返ってきます。)

WEEKDAY(シリアル値,[週の基準])

第2引数数は省略可能で省略時は日曜から土曜が1から7の数に対応します。A1のセルが2014年5月15日だと木曜日なので =WEEKDAY(A1) だと5という値が返ってきます。

youbi_6

CHOOSE関数

インデックスを使用して、値引数のリストから値を返します。

CHOOSE(インデックス, 値 1, [値 2], …)

第1引数のインデックスの値が1なら第2引数の値が返されます。インデックスの数値に合わせて関数内の引数のどれかが選択されます。

=CHOOSE(WEEKDAY(A1),”日”,”月”,”火”,”水”,”木”,”金”,”土”)

と入力することでセルA1の日付に応じた曜日が返ってきます。

youbi_7

入力規則2 リストからの入力 INDIRECT関数

セルに入力するときに、リスト(選択肢)の中からクリックで入力する方法です。

入力するセルをクリックすると入力候補が表示されクリックで選択肢が入力されます。(図はexcel2013)

list

リストからの入力を使うと文字入力の手間が省けますし、入力候補以外は入力できませんので間違いが少なるなると思います。

リストからの入力を行いたいセルを選択します。複数のセルでも構いません。

データタブのデータツールのデータの入力規則をクリックします。データの入力規則のダイアログボックスが開きますので設定タブをクリックします。

list_1

条件の設定の入力値の種類からリストを選択します。

list_2

新たに元の値という項目が現れますのでクリックでカーソルをたてます。入力候補を直接カンマ区切りで入力します。

list_3

または、入力候補がすでに入力されていればセル範囲をドラッグします。

list_4

既に入力されているセルの範囲からリストを作成する場合ですが、別のシートからシートを越えて参照することが可能です。

Excel2013、Excel2010は元の値のボックスにカーソルがある状態で別のシートのシート見出しをクリックするとシートを越えられますのでそのまま別のシートのセル範囲をドラッグして選択します。

list_6

sheet2からsheet1のセル範囲をリストにすると、元の値に =sheet1!$a$2:$a$4 と表示されました。sheet1! はシートを越えて参照するときにどのシートを参照しているかを表しています。また、$ は絶対参照ですね。

Excel2013、Excel2010はこのように簡単なのですが、Excel2007はシート見出しをクリックしてもシートが変わってくれません。この場合は =sheet1!$a$2:$a$4 のようにどのシートのどのセルからどこまでのセルとキーボードで手入力してください。

Excel2003は手入力しても受け付けてくれませんでした。

list_5

このような場合はセルに名前を付けて =名前 のように手入力する方法もあります。セルA2からセルA4にコースと名前を付けました。

list_7

次に名前を使った方法でリストで選択された結果に基づいて次のリストを選択できるようにしてみます。セルA7でマイクロソフトを選択すればセルB7ではWord、Excel、PowerPointのどれかが選択できて、ホームページ作成を選択したらセルB3からセルD3までの値が選択できるというようなものです。

list_8

これを実現するためにはセル範囲に名前を付ける必要があります。今回はセルB2からセルD2までをセルA2のマイクロソフトオフィスという名前にします。この時セルA7で選択される名前、すなわちセルA2からセルA4までの値と同じ名前にする必要があります。

セルB2からセルD2を範囲選択し名前ボックスをクリックします。

list_9

そのままマイクロソフトオフィスと入力しエンターキーをたたきます。

list_10

以降、セルB3からセルD3を範囲選択し名前ボックスにホームページ作成と入力しエンター。セルB4からセルD4を範囲選択し名前ボックスにプログラムと入力しエンターします。

名前の修正、削除、新規作成は数式タブの定義された名前の名前の管理で可能です。

list_11

セルB7でリストから入力したいのですが元の範囲のところは何を入れればよいでしょうか

list_12

=マイクロソフトオフィス (名前)と入力すればセルB2からセルD2までが入力候補になりますが、セルA7でホームページ作成が選択されてもセルB2からセルD2までのWord、Excel、PowerPointが表示されてしまいます。

この元の値が常にセルA7の値が入れば解決です。元の値に =A7 としたいのですがこれだと文字通りセルA7の値しかリストに表示されません。

list_13

INDIRECT関数を使います。

INDIRECT(参照文字列, [参照形式])

INDIRECT関数は文字列の参照を返します。少しわかりにくいですが、参照を返すというのがポイントです。

list_14

セルB2には =A1 という式が入っています。当然セルA1の値のb1という文字列が返ってきます。セルB3には =indirect(a1) という式が入っています。セルA1のb1という文字ではなくセルA1の参照ということでB1の値が返ってきます。

list_15

=indirect(a7) と手入力してください。(関数名の大文字小文字は関係ありません)

途中、絶対参照の $ がついていたり、ついていなかったりしますが、オートフィルでコピーしない場合は $ があってもなくても同じです。セルをクリックすると自動でつきます。ただし、複数のセルで同じように使うため、オートフィルでコピーした場合、絶対参照の $ がついていると思ったようにならないことがあるので気をつけてください。

見出しをつける

ワードで作成する文章は用紙1枚に収まることもあるし、50ページ分やそれ以上の文章量になることもあります。

長い文章で初めの方と後の方のデザイン、レイアウトが違ってくるとおかしなことになってしまいます。初めは大見出しとしてフォントサイズを24pt、太字、中央揃えだったのに途中から大見出しが26ptになったり、太字にするのを忘れていたりすると読み手が違和感を抱くかもしれません。

見出しを設定することでいつでも同じ書式の見出しを使うことが出来て、統一された読みやすい文章が作成できます。

各章の見出しは見出し1、その章の中で更に内容が分かれていると見出し2、また内容が分かれると更に、という具合で、見出し3、見出し4と設定していけばよいでしょう。

初期で設定されている見出しのデザインは自分の好きなものに変更することが出来ますし、変更した内容は同じレベルの見出しすべてに反映させることが出来ます。

Windows8.1(8)の入門テキストをワードで作成するとしましょう。どのような内容にするか大きな範囲で書き出してみます。

header

後で変更も可能なので、とりあえずそれぞれに見出しのレベルを設定していきます。

それぞれ見出しの設定の仕方は段落を選択、または、段落内にカーソルをたててホームタブのスタイルから対応するものクリックして選択します。

Windows8.1(8)を使おう  これが全体にかかってくるので表題にします。

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以下それぞれの見出しレベルを考えて設定していきます。

  • Windows8.1(8)を起動する (次の大きな項目なので見出し1にする)
  • パソコンの起動 (上の見出し内容に含まれる内容なので見出し2にする)
  • スタート画面 (起動したら次にスタート画面なので同レベルの見出し2にする)
  • デスクトップアプリとウィンドウズアプリ (あまり見出しを深くしたくないので見出し2にする)
  • デスクトップアプリとは (上の見出しに含まれるので1つ下げて見出し3にする)
  • ウィンドウズアプリとは (同様に見出し3)
  • Widnows8.1(8)を終了する (初めの見出し1と対等の内容なので見出し1にする)
  • 電源の切り方 (上の見出し内容に含まれる内容なので見出し2にする)
  • 基本操作 (電源関係とは別の内容なので見出し1にする)
  • マウス操作 (基本操作に含まれるので見出し2にする)
  • ウィンドウの仕組み (マウス操作ではないが、基本操作なので見出し2にする)
  • 日本語入力 (マウス操作ではないが、基本操作なので見出し2にする)
  • ローマ字入力 (日本語入力の方法なので見出し3にする)

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初期の見出しの設定はあまりきれいではないようですが、のちに変更します。

この後、見出しに沿った内容の文章が画像などを挿入していきます。

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見出しをアレンジしてみます。(自分で見出しの設定を変えなくてもテーマを適用すれば手軽にきれいなものが出来ます。)

見出し2の文字色とフォントサイズを変更します。ホームタブのスタイルの見出し2の上で右クリックします。メニューが表示されますので変更をクリックします。

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スタイルの変更のダイアログボックスで文字の大きさと文字色を変更します。その他細かい設定は左下の書式のボタンから変更することが可能です。

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OKボタンのをクリックする前に自動的に更新するのチェックを入れておきます。

header_7

見出し2すべてに文字色の変更とフォントサイズの変更が反映されました。

header_8

見出しに変更を加えたのちに再度変更を加えたい場合は、変更を加えたい見出しどれかを選択し、通常の方法で変更を加えます。文字色を緑から紫に変更してみます。見出し2が設定されているところであればどこでもいいので、どれか1つを選択し、ホームタブのフォントのフォントの色で紫を選択します。その時点ですべての見出し2が紫に変わりました。

header_9

これは、スタイルの変更でに自動的に更新するのチェックを入れていたので、見出しのどれかが変更されると、同じ見出しすべてに変更が適応されるからです。

header_10

また、見出しのレベルの変更も簡単です。見出し2を見出し1にに変更する場合は変更したい見出し2を選択しホームタブのスタイルの見出し1をクリックします。これだけで見出し2から見出し1へと変更することが可能です。見出しを本文にする場合はスタイルの標準をクリックします。

見出しを設定すると文章全体に統一されたデザインを設定できることやテーマによるスタイルを簡単に適応出来ます。

また、アウトライン表示での編集や目次の作成も対応できます。

見出しの左の黒いマークは印刷されませんので気にしないでください。どうしても気になる場合は段落の改ページと改行で

  • 次の段落と分離しない
  • 段落を分離しない
  • 段落前で改ページする

のチェックをすべて外してください。ただ、見出しだけが前のページに残って本文が次のページに来てしまうなど、おかしなことになりかねませんのであまりお勧めしません。

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段落の設定はそのままに●印だけを消す方法としてはオプションの表示の段落記号のチェックを外します。ただ、通常表示されている改行マークも表示されなくなってしまいます。

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日付の計算 DATEDIF関数

2つの日付の間の日数や年数、月数を計算します。

DATEDIF(開始日,終了日,単位)

DATEDIF関数は関数の挿入ダイアログにありません。また、この関数に関するヘルプもありません。入力の際は手入力となります。(図はexcel2013)

datedif

開始日、終了日は日付に対するセル参照かDATE関数などの日付が返ってくるものとします。=DATEDIF(A2,DATE(2014,5,14),”d”)のようにしてください。
=DATEDIF(“2014/1/1″,”2014/5/14”,”d”)
など日付を文字列で入力すると、問題が生じることがあるそうです。

開始日は1900年1月1日以降です。

単位は

単位    戻り値
“Y”    期間内の満年数
“M”    期間内の満月数
“D”    期間内の満日数
“MD”    開始日から終了日までの日数。この場合、月と年は考慮されません。
“YM”    開始日から終了日までの月数。この場合、日と年は考慮されません。
“YD”    開始日から終了日までの日数。この場合、年は考慮されません。

http://office.microsoft.com/ja-jp/mac-excel-help/HA102927601.aspxから引用

が利用できます。単位の”Y”、”M”、”D”はそれぞれ年数と月数と日数です。

”MD”は何ヶ月と何日の何ヶ月を無視して日数のみ算出します。
”YM”は何年何ヶ月の何年を無視して何ヶ月かのみを算出します。
”YD”は何年と何日の何年を無視して日数のみを算出します。

datedif_1

2月の末日から翌年の2月の末日までで確認してみます。

datedif_2

2月28日からということは3月1日で1日、3月2日で2日と計算していきます。

単位がyの場合は1年です。mは12か月、dは365日です。md、ym、ydはちょうど1年0か月と0日になりますのですべて0です。

ところが、うるう年の月末の場合少し結果がおかしいです。開始日の2012年はうるう年です。2012年2月29日は月末です。翌年の2月末は2月28日です。先ほどと同じように3月1日で1日、3月2日で2日とカウントすると日数はどちらも365日ですが、0年と11か月と30日になってしまいます。(もしくは0年と365日です。)

datedif_3

うるう日を挟むだけでしたら問題ありません。(うるう年なのでdは366日です)

datedif_4

開始日か終了日のどちらかが2月末日で期間中にうるう年が絡むと計算結果がおかしくなることがあるようです。

セルの選択

エクセルでセルの選択の色々な方法をご紹介します。

セルを一つだけ選択するのはセルの上でクリックですね。この時、名前ボックスにも選択されたセル番地が表示されます。名前ボックスにセル番地を入力することでそのセルを選択することが可能です。(図はexcel2013)

cell_select

名前ボックスに移動するショートカットキーは無いようですので代わりにジャンプを使ってみてください。F5キーもしくはctrlキー + Gキーです。

cell_select_1

参照先にセル番地を入力してOKボタンをクリックします。

隣接した複数のセル選択はドラッグです。

ドラッグし始めるときのマウスポインターの形状に注意してください。白の十字の形になっていることを確認してください。

cell_select_2

ドラッグ以外にShiftキーを使う方法もあります。選択範囲の初めのセルでクリックし、選択範囲の最後のセルでShiftキーを押したままクリックします。

セルA2でクリックします。そしてマウスポインターをセルA7に移動し、Shiftキーを押したままクリックします。セルA2からセルA7まで選択できます。

cell_select_4

また、ほか方法として、データが連続して入力されていれば、選択されたセルを基準にCtrlキー + Shiftキー + 矢印キー で表の端まで範囲選択が可能です。もともとCtrlキー  + 矢印キー で『データの途切れるセルにジャンプする』です。

選択したセルの辺の上でダブルクリックで同様に移動しますのでShiftキー + 辺の上でダブルクリックでも連続したセルの範囲選択が可能です。

Ctrlキー + Homeキー は表の左上端のセルに移動、Ctrlキー + Homeキー はセルA1に移動、Ctrlキー + Endキー は表の右下端のセルに移動です。これにさらにShiftキー を同時押しすると表の端まで選択することができます。

離れた場所はCtrlキーを押しながらクリックで選択が可能です。

cell_select_5

セルA2をクリックして選択します。その後セルA7の上にマウスポインターを移動します。Ctrlキーを押したままクリックします。これでセルA2とセルA7の離れた場所のセルを選択できました。

あとはこれらの組み合わせでいろいろな範囲選択が可能です。連続した範囲はShiftキー、離れた場所はCtrlキー、離れた場所で連続した範囲はCtrlキー を押したのち Shiftキーとなります。セルA2からセルA7の連続した範囲とセルF2からセルF7の連続した範囲を選択してみます。

cell_select_6

まずセルA2をクリックして選択します。次にセルA7の上にマウスポインターを移動しShiftキーを押したままクリックします。(セルA2からセルA7が選択されました)Shiftキーはいったん離してマウスポインターをセルF2に移動します。(下図)

cell_select_7

上図のようになったらCtrlキー押さえたままクリックします。これでセルA2からセルA7までの連続した範囲とセルF7が選択された状態になります。

cell_select_7-1

CTRLキーは放して、マウスポインターをF7に移動します。

cell_select_8

そして、Shiftキーを押したままセルF7の上にマウスポインターがある状態でクリックします。

以上手順をまとめると

  • セルA2をクリック
  • セルA7でShiftキーを押したままクリック
  • セルF2でCtrlキーを押したままクリック
  • セルF7でShiftキーを押したままクリック

Shiftキーを使わずにドラッグでも可能です。

  • セルA2からセルA7までをドラッグ
  • マウスポインターをセルF2に移動
  • Ctrlキーを押したままセルF7までドラッグ

クリックはマウスのボタンを押して放すまでの動作になりますから、クリックと表記のあるところはマウスのボタンは放して次の動作に入ってください。

 

入力規則1

Windows8のエクセル2013は起動時に日本語入力がONになる設定のようですが、windows8.1では今まで通り日本語入力はOFFの状態で起動します。

エクセルでは入力するセルにより日本語入力のオンとオフを頻繁に切り替えることがるかもしれません。住所録の入力の場合など入力規則を設定しておくと便利です。

data

日本語入力のオンを自動で設定したいセルを選択します。今回はA列全部を選択しました。(列見出しのAの上でクリック)

データタブのデータツールのデータの入力規則をクリックします。データの入力規則のダイアログボックスで日本語タブをクリックします。

data_1

日本語入力からオンを選択しOKボタンをクリックします。

data_1-1

データの入力規則を設定しておくと日本語入力をオンに設定したセルを選択すると自動で日本語入力オンになります。

data_2冒頭のWindows8でエクセルが日本語入力オンで起動するのをオフで起動したい場合はコントロールパネルから言語を選択し詳細設定をクリックします。その中の入力方式の切り替えの中の『アプリウィンドウごとに異なる入力方式を設定する』にチェックをします。

lang_3

Windows8.1では最初からチェックが入っていない状態で起動時のエクセルの日本語入力はオフです。ですからWindows8.1ではこの設定でエクセル起動時に日本語入力オンにすることは出来ません。

 

エクセル 分数

エクセルで分数を使いたい場合があるかもしれませんが、あまり思うようになりません。

まず分数で表記することから始めます。セルA1に1/2と分数を入れます。(図はexcel2013)

fraction

セルA1を選択し数値の1を入力しスラッシュ(/)と入力し2と入力しEntarキーをたたきます。すると1月2日と表示されてしまいます。数値 / 数値は日付形式になってしまいます。

fraction_1

次にセルA2に0.5と入力してみます。次にセルA2を再度選択しホームタブの数値の表示形式で分数を選択します。

fraction_2

すると分数表記になります。一度セルの書式設定が分数になると次から 1 / 2 と入力すれば分数として1/2と表示されます。分子を先に入力しスラッシュの後に分母を入力します。5 / 7 でも 1 / 3 でも任意の分数を入力することが出来ます。

fraction_3

ただし、分母は1桁しかダメです。分子に2ケタ入力したばあは帯分数となり分子は1桁になります。1 / 10 とか 1 / 100  とか 13 / 78 などの分数にしたい場合はもう少し工夫が必要です。

fraction_4

セルA3を表示形式で分数にしてから 1/ 10 と入力しました。表示は 0 となってしまいました。1/10は少数では0.1ですから数式バーには0.1と表示されています。

解決法はセルA3を選択しホームタブの数値の表示形式でその他の表示形式を選択するかセルA3で右クリックしセルの表示形式をクリックします。セルの書式設定ダイアログボックスの表示形式タブの左で分数を選択します。右側の種類のところで2桁増加をクリックします。

fraction_5 fraction_6

そうすると 1/10と表示されます。

fraction_7

種類のところで3桁増加を選択すると分母が1ケタから3ケタまでの分数の表示がが可能になります。しかし、分母が1ケタでも2ケタでも3ケタ分の表示スペースを取ってしまします。

fraction_8

分数を示す/の位置が分母の桁数に限らず分母3ケタ分を確保した位置に表示されます。

分母が3桁まで対応したいけれど分母が1ケタの時は1ケタ分だけの表示位置で / を表示したい時は次のようにします。先ほどと同じようにセルの書式設定ダイアログボックスの書式設定タブで左の一番下のユーザー定義を選択します。

現在3桁増加なら種類のところに # ???/??? と表示されています。

fraction_9

この表示を消して # ###/### とキーボードから打ち直しOKボタンをクリックします。

fraction_10

‽と#の違いですが、(エクセル2003での説明ですが)数値の書式記号にある通り#は有効桁数しか表示されないようです。

以下、分母を4ケタで表示したいならユーザー定義の種類を # ####/#### と#を増やせば何とかなりそうです。5ケタ以上(4ケタ以上?)はその数値により文字列扱いになってしまう場合がありますしキチンと分数で表示されるときもあります。なので分母3桁までにしておくのがいいと思います。

ユーザー定義の種類を # ###/### の左に1つだけ離れている#は帯分数にするかしないかです。3/2は1 1/2と整数部分と分数部分に分かれるようになっています。3/2をそのまま仮分数で表示しておきたい場合はユーザー定義の種類を ###/### などのように頭の#を外しておきます。

fraction_11 fraction_12

また、エクセル表示形式をよく理解されている場合は問題ありませんが計算結果が以下のようになる仕組みに見当がつきますでしょうか?

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セルC3には=A1*B1という数式が入っています。ですから1×3で答えは3のような気がします。ところがセルA1には1.4という数値が入っており、小数点表示桁下げで小数点以下の数値を非表示にしてあります。

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なので1.4 × 3 で 4.2 となります。これと同じ現象が分数でも現れますので注意してください。セルの書式設定で分数で分母が1ケタ増加に設定されているセルに0.7と少数を入力します。

0.7は分数にすれば7/10と表示することが出来ますが、分母が1ケタという制限があるので一番近い2/3が表示されています。これに分母の3を掛けると2.1となってしまいます。見た目的には2と表示されそうですが。

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最後に約分しないでほしいなと思うことがあります。10/100と1/10はどちらも0.1のことなので同じなのですが、10/100 + 3/100 と表示して計算してほしいのに10/100が約分されてしまい 1/10 + 3/100と表示されてしまいます。

fraction_15-1

この場合は分母を100に固定すれば何とかなります。

fraction_16fraction_17

ただしこの場合はほかの分数を入力しても分母が100で一番近い分数になってしまいます。(常に分母は100)

 

 

オートサム SUM関数

sum関数

SUM(数値 1,[数値 2],…)

数値1、は必須項目です。

エクセルでよく使われる関数としてオートサムがあります。合計をする関数です。

下の図は、何の表かはわかりませんがG列に百田さんの合計を出そうとしています。(エクセルの図はexcel2013)

autosum

まさか、エクセル以外で計算し(下の図は電卓ソフト)答えを数値として入力するという手はないと思います。autosum_1

次の方法としてはG列に数式を入れるのですがすべての値を手入力という方法です(=98+59+84+59+76 )。これは後で数値が変わったら、計算式も入れ直ししないと合計が合いません。この方法もないです。

autosum_2

また、ほかの方法として数値の代わりにセル番地を入力する方法があります。=B2+C2+D2+E+F2 とします。これは後で数値が変わっても参照しているセルは同じですから計算式を入力しなおす必要はありません。ただ、沢山のセルを参照するときに途中で参照場所を間違ってしまう可能性があります。

autosum_3

ここでオートサムを活用しましょう。答えを出したいセルG2を選択しホームタブの編集のオートサムのボタン(Σのアイコン)をクリックします。=SUM(B2:F2)と表示され計算対象のセルが囲まれます。

autosum_4

Enterキーをたたいて確定してください。B2:F2というのはB2からF2までの範囲を表します。

autosum_5

同様に高城さんの合計もセルG3を選択しオートサムで計算します。佐々木さんも同様に計算したいのですが、セルG3でオードサムをクリックしますと様子が少し違います。計算範囲がセルG2からセルG3となって、縦の合計を計算しようとします。

autosum_6

エクセルが自動で選択した計算範囲と自分が計算してほしい計算範囲が異なることはよくあります。このような場合は自分で正しい計算範囲を指定してあげる必要があります。今回はセルB4からセルF4までなのでその範囲をドラッグしてからEnterキーをたたいてください。

autosum_7

今回は3名分だったので3回オートサムをしましたが10名100名分となると大変です。しかも3名以上のところはすべて選択範囲を変更しなくてはなりません。ですから、セルG2で正しい計算式が1つ入ったらこの計算式を必要なところまでコピーします。

オートサムが完成したら再度セルG2をクリックします。セルG2の右下の角にマウスポインターを重ねるとマウスポインターが黒の十字の形になります。マウスポインターが黒十字の形になってからドラッグしてください。

autosum_8

答えを出したいセルまでドラッグしたら左ボタンを放します。

autosum_9

数式がコピーされて正しい計算結果が表示されました。

autosum_10

先ほどの表の右側にまた数値が入っています。G列でBCDEFと5列分の合計を計算し、M列にHIJKLの5列分の合計を計算します。G2は既に計算式が入っていますので、M2のセルでオートサムをクリックしてみます。先ほど合計を出したG2のセルの1つ右隣H列からL列まで自動で範囲選択しました。今回はこの計算結果が欲しかったのでEnterキーをたたいておきます。

autosum_11

次にN列に総計(合計の合計)を出そうと思います。セルN2でオートサムを実行します。そうするとセルG2とセルM2の2つのセルを自動で選択します。=SUM(M2,G2)という式があいります。今回はM2,G2とセル番地とセル番地の間が,(カンマ)で区切られています。これはM2とG2のそれぞれを合計するということです。

autosum_12

オートサムは計算したいセルに隣接している場合は自動で範囲選択しますが(正しいセルの範囲選択化は別として)全く関係のないセルに計算式を置いて範囲を自分で指定することも可能です。別のシードでも別のファイルで可能です。セル参照、シートを越えてセル参照、ブックを越えてセル参照

百田の総合計と佐々木の総合計の合計をセルA7に出します。百田の総合計はセルN2、佐々木の総合はセルN4なので加算してあげればいいのですが今回オートサムので複数のセルを手動で設定する方法の練習のためオートサムを使います。

答えを出したいセルA7をクリックして選択します。

autosum_13

オートサムのボタンをクリックします。すると隣接するセルに数値がないので=SUM()とどこのセルも自動で範囲選択してくれません。

autosum_14

この状態でまず百田の総合計のセルN2をクリックします。

autosum_15

次に佐々木の総合計セルN4をクリックすする前にカンマをキーボードから入力するか、もしくはctrlキーを押さえたままセルN4をクリックします。すると=SUM(N2,N4)となりますのでEnterキーをたたいておいてください。

autosum_16

今回は合計や総合計が計算されていますので意味はありませんが、複数の範囲をオートサムの引数(カッコの中のに指定する値)とすることが出来ます。

下は、オートサムのボタンをクリックののちセルB2からセルF2までドラッグしたのちctrlキーを押したままセルH2からセルL2までドラッグ、セルB4からセルF4までをドラッグ、セルH4からセルL4までをドラッグしたものです。

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word2003のあれどこ?罫線ボタン(罫線を引く2)

線種とページ罫線と網掛けの設定からの罫線は罫線を引くをご覧ください。やってることは同じなんですが操作の入り口がちょっと違います。

word2003の時の罫線のボタンをクリックしたときの罫線ツールバーの罫線の種類を選択するのと同じボタンです。(図はword2003)

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word2013ではホームタブの段落の罫線ボタンを使います。(図はword2013)

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罫線を引きたい段落を選択します。文字ではなく段落を選択してください。改行マークまでを範囲選択します。その後この罫線ボタンで段落のどこに罫線を引くのか選択します。下、上、左、右もしくは外枠です。左と下のように2か所に罫線を引きたい場合は2回罫線を設定します。(外枠と格子は1行の場合は同じですが複数行の場合は違う結果になります。)

段落を選択しなかった場合(改行の矢印が選択されていない)は下罫線を選択しても囲い文字と同じことになります。

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罫線を引くでは以下のようにご紹介しました。

複数行ある段落に対する罫線は段落の一番下にだけ描画されます。また、段落が分かれていても連続した段落に対しては一番下の段落にのみ罫線が引かれます。

line_1

違う種類の罫線なら別々に罫線が引かれます。

line_6

実はできます。すいません。

複数行選択し下罫線と横罫線を設定すれば同じ種類の罫線が連続して引かれます。複数行を選択し、どちらか先に(下罫線)を設定しておきます。次にもう一方の罫線(横罫線)を設定すれば同じ種類の罫線が引けます。

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線種とページ罫線と網掛けの設定でも複数行を選択しておけば中央にもう一つ罫線を引くところが増えます。

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ホームタブの段落の罫線ボタンで引かれる罫線ですが、線の種類、色、太さは線種とページ罫線と網掛けの設定のダイアログボックスで設定されているものが適用されます。

また、罫線を消したい場合は枠なしを選択します。ちょうど行と行の間に線だけがほしいときは水平線をクリックします。

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ルビ(ふりがな)

読み方を示すふりがなを表示することが出来ます。

初めに文字入力をしておき、ふりがなを振りたい文字を範囲選択します。次にホームタブのフォントからルビのボタンをクリックします。(図はword2013)

ruby

ルビのダイアログボックスが表示されます。内容を確認してOKボタンをクリックします。

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ルビのダイアログのルビの部分を書き換えることで別のフリガナを振ることも可能です。

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ルビのしょうにんをさくじょしてこびとと入力しOKボタンをクリックします。

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ルビのダイアログボックスで文字単位というのを使って1文字ずつルビを振ることもできます。

ruby_5 ruby_6ダイアログボックスの中の配置はルビを文字のどの位置に持ってくるかを選択できます。オフセットは文字とルビの間隔を調整できます。フォントはルビの書体、サイズはルビの文字サイズです。

ルビを振るために選択した文字が同じファイル内に複数ある場合、ダイアログボックスの左下のすべて適用をクリックすると同じ文字の上に同じルビが一気に振られます。(文章中に大人という文字すべてにおとなとルビを振りたい場合など)

こんな使い方はどうでしょうかruby_7上記はa penの2語の上に補語というルビを振るためapenのひと塊で入力してからルビのダイアログボックスで対象文字列でapenをa penに変更しています。

ルビを解除したい場合は解除したい文字列を選択し(ルビが振っていない文字も一緒に選択肢もかまいません)ルビのダイアログボックスの右にあるルビの解除ボタンをクリックします。