月別アーカイブ: 2017年6月

文字列の数値コード CODE関数 CHAR関数

文字列の先頭の文字の数値コード(10進数)を返す関数がCODE関数です。

さて、何のことかよくわかりませんね。さらに、使用頻度もほとんどないと思われます。

=CODE(文字列)

というような形になります。例えばアルファベットの大文字のAは

=CODE(A)で65という値が返ってきます。

アルファベットのAからZまでは数値コードが65から90まで連番で並んでいます。

数値で指定された文字を返すのがCHAR関数です。CODE関数の逆の働きです。

=CHAR(数値)

という形です。=CHAR(65)とすればAが返ってきます。

ここで無理やりCODE関数とCHAR関数を利用しようと思います。フィルを使った連続データの入力でご説明していますが、2つ数値を入力してオートフィルを使用するとその規則性に沿った数値が自動で入力されるというものがあります。

セルA1に1、セルA2に3と入力し2つのセルを選択し右下のフィルハンドルをドラッグすれば,5,7,9,11,13と自動的に入力される機能です。

画像はオートフィル後に再度セルA1からセルA2を選択しています。

これをアルファベットのAとBで試してみます。

残念ながらABCDEFGとはならずにABABABとなってしまいました。そこでCODE関数とCHAR関数の出番です。

まずCODE関数でアルファベットのAの数値コードを調べます。セルC1に=CODE(B1)(=CODE(A))と入力します。65が得られます。

セルD1に65セルD2に66と入力し、オートフィルをします。

65から始まる連番が得られます。これはアルファベットのAからの数値コードの連番と同じなのでこれをCHAR関数で文字に戻します。

セルE1にアルファベットのAの数値コードの入っているセルD1を参照するCHAR関数、=CHAR(D1)と入力します。これをフィルハンドルのダブルクリックでE列にコピーしておけばアルファベットのAからZを入力することができます。Zは90なので65から90までのれんばんが要ります。

アルファベットの小文字のa-zは97から122の数値コードとなっています。

エクセルヘルプから開くマイクロソフトのCHAR 関数のページではCHAR関数の引数は1-255までの数値となっていますが、5桁の漢字などの数値コードでも上手くいくようです。

また、数値コードはANSIというウィンドウズが使っている文字セットに対応するものとなります。

残念ながらひらがなは、促音や濁音が連番の間にありますのでアルファベットのときのようにはいきません。

あいうえおかきくけこのような連続データを作りたい場合はオートフィル4でご紹介したユーザー設定リストにいったん手作業で書き込んでおくのがいいと思います。

フィルター 複数項目で抽出 

フィルターは1列に足してだけではなく複数列に対しても設定することが可能です。

下のような表に対して支店は問わずに第1営業課で売り上げが3000000以上の人だけを抽出するばあい、所属部署と売り上げに対してフィルターを設定します。

どちらの列に対してフィルターをかけるかの前後の違いはありません。所属部署からでも売り上げからでも構いません。

とりあえず、所属部署で第1営業課だけを抽出します。

次に売り上げの列で数値フィルターをかけます。

今回は指定の値以上をクリックします。オートフィルターのオプションが表示されますので3000000と入力しOKボタンをクリックします。

これで2つの列にフィルターをかけて第1営業課で売り上げが3000000以上の人だけを抽出することができました。今回は2つの列でしたが、必要であればすべての列にフィルターをかけて抽出することが可能です。

散布図 グラフ

2つの項目の相関関係をグラフにしたものが散布図になります。

今回は下のような表から散布図を作成してみます。

一応ウィキペディア内閣府のサイトからデータを持ってきましたが、データの内容は横においてグラフの作成方法を主体に見ておいてください。

2つのデータと都道府県の見出しがありますが、表全他を選択した状態(もしくは表内のセルを1つ選択した状態)で散布図のグラフを作成しても、見出し列のA列は無視されます。

全体を選択して散布図を作成したのですが、グラフを選択した状態でもA列が選択されていません。

エクセルのグラフは挿入した時点でほとんど完成していますので修正点を見つけて修正していきます。

グラフタイトルがおかしいですね。縦軸横軸ともにゼロが多いので気になる方は修正しましょう。どの点がどこの都道府県かが分からないのが困ります。

まずは、どの点が何県なのかわかるようにデータラベルに都道府県を表示します。

グラフ要素をクリックし、データラベルの右の三角をクリックします。その他のオプションをクリックします。

データラベルの書式設定のラベルオプションから、散布図上に値が勝手に表示されていますのでY値のチェックを外します。そしてセルの値をクリックします。

データラベル範囲というダイアログボックスが表示されます。

行見出しである、A列の東京都から静岡県までドラッグしておきます。OKボタンをクリックします。

散布図の中にデータラベルが表示されました。重なっているところがあり読めなくなっていますのでクリックして選択しドラッグで読みやすいところにラベルを移動します。

これでいったん完成としておきたいと思います。

グラフタイトルを削除します。グラフ要素をクリックしグラフタイトルのチェックを外します。

グラフ要素から軸ラベルの右の三角をクリックし第1横軸第1縦軸のチェックを入れます。

適宜ラベルを入力します。

これで人口と県内総生産の相関関係がグラフとして表示されました。

最後にこのデータに基づき相関関係を曲線でグラフ上の表示する近似曲線を表示します。グラフ用の近似曲線の右の三角をクリックします。

選択肢が幾つかありますが今回は、指数を選択しておきました。

今回は桁数が大きくわかりにくいですが、今表示した近似曲線の書式設定の近似を曲線のオプションの予測にグラフに数式を表示する、をチェックすると近似曲線の式が表示されます。

Windowd10が最新にアップデートされない場合

つい最近、イギリスでランサムウェアが猛威を振るったという話がありました。Windows10を使っていましても、最新にアップデートされていないといつどのような被害にあうかわかりません。もちろんウィルスソフトなども重要です。

現在の自分のパソコンがWindowsの最新アップデートが当たっているか不安になるかもしれません。自動アップデートにしておけば安心なのですが、そうでもない場合もあるようです。

私自身ですが、パソコンの操作に失敗しまして、Windows10を再インストールする羽目になりました。その後自動アップデートにしてあるのですが、どう見ても最新の状態になっていません。手動でアップデートのチェックをしていますが、最新の状態ですと出ています。

Windows Updateも依存関係があるとか聞いたことがあるので、(AというUpdateプログラムがインストールされていないとBは入らない)何度も再起動などしているのですが、一向に最新にアップデートされる気配がありません。

今の最新アップデートは
TN Windows10のリリース情報というサイトを見てください。

表の一番上の推奨を見てください。2017年6月18日現在は

Version 1703 OS build 1563.413

になっています。自分の使っているWindowd10のバージョンの調べ方ですが、コルタナさんに聞いても、サイトを指示してくれるだけ(そこからわかりますが)なのでコルタナに入力してください。

winver

と入力しエンターキーでWindowdのバージョン情報というのが開かれます。

うまく一致しています。バージョン1703(OSビルド15063.413)となっています。これは再インストールしなかったパソコンです。

Windowd10を再インストールした方は、

となっています。1511 10586.962は公開日4/8/2016 なので1年近く前のものです。

強制的に最新のアップデートをあてる方法

Windows 10 のダウンロードというサイトを開きます。

今すぐアップデートをクリックします。exeファイルのダウンロードになりますのでダウンロードします。マイクロソフトのサイトなので安心してもよいと思いますが、自己責任でよろしくお願いします。

ダウンロードしたものをダブルクリックで実行します。そうすると現在のバージョンを示して、最新ではないことを教えてくれます。右下の今すぐ更新ををクリックします。

互換性のチェックでしょうかOKと表示されます。次へとクリックするするかそのままにしておいても更新プログラムをダウンロードして適用してくれるようです。(自動で次の画面にいかない場合は次へをクリックしてください。)

進行状況が表示されます。最小化ボタンで別の作業をしていても構わないようです。

ネット環境とどのバージョンからアップデートするのかにもかんけいがあるかもしれませんが、私の場合は結構な時間がかかりました。

ダウンロードが終了すると再起動を促す画面が表示されます。(キャプチャ失敗しました。)

今すぐ再起動をクリックするか、所定の時間が経てば再起動されます。その後、再起動時に更新プログラムの構成がかかります(これも時間がかかります。)

通常は自動アップデートで大丈夫なはずですが、最新のアップデートかどうかはwinverとTN Windows10のリリース情報を確認すればわかりますので一度確認されてはいかがでしょうか

フィルター 色フィルター

セルの塗りつぶしの色を使ったエクセルの機能はそう多くないのですが、色フィルターは塗りつぶしの色をもとに抽出が可能です。

以下のような表でセルを塗りつぶされている行があります。表の項目にないような意味があるのでしょう。例えば自分が顧問のクラブの部員の男子と女子にそれぞれ塗りつぶしているとかですね。

フィルターで(国語のセルが)薄い青の人だけ抽出してみます。

表の中のセルを選択し、ホームタブの編集の並べ替えとフィルターのフィルターをクリックします。

国語の右のドロップダウンのボタンをクリックします。

色フィルターをポイントすると国語の列のセルの塗りつぶしの色が表示されます。青を抽出するなら青を、オレンジならオレンジをクリックします。これら以外に塗りつぶしなしも選択できます。

塗りつぶしの色をもとに抽出できました。

フィルター 数値フィルター2

フィルター 数値フィルターの続きです。

表の中のセルを選択し、ホームタブの編集の並べ替えとフィルターのフィルターをクリックします。

今回も数値フィルターですから数値の列、国語の列でフィルターをかけてみます。国語の右のドロップダウンのボタンをクリックします。

トップテンを選択します。

トップテンオートフィルターのダイアログボックスが開きますのでOKボタンをクリックします。

国語の点数の大きいベスト10が抽出されました。今回該当項目がありませんが、もし、国語の10番目の点数である77点の人が複数いた場合どうなるでしょうか。ベスト10の点数巣の人はすべて該当することになるので11人とか12人が抽出されます。

トップテンオートフィルターは上位だけでなく、ダイアログボックスで下位を選択することができますし、10を3(任意の数値)にしてベスト3にすることができます。

更に項目をパーセントに変更すれば全体(表の項目の行数)対する割合で抽出することができます。

次に平均より上を試してみます。

数値フィルターの平均より上をクリックします。

国語が平均より上の人が抽出されました。

これはこれでOKなのですが国語の平均点がいくつかわからないのと何人が抽出されたのが分かりません。

AVERAGE関数SUBTOTAL関数関数で表の下に国語の平均点と抽出された人数を表示する表を作成してみます。

セルE50に
=AVERAGE(F2:F48)

と入力します。(オートサムの右のボタンから平均を選択し範囲をドラッグする)小数点以下が表示されていますので小数点の表示桁下げで調整してください。

セルE51には
=SUBTOTAL(2,F2:F48)

と入力するのですが途中で手入力で=subまで入力すると以下のような選択ができるようになります。

SUBTOTALの上でダブルクリックします。すると集計方法の候補が表示されます。今回は人数を数えてほしいので2-COUNTをダブルクリックします。

そうすると
=SUBTOTAL(2

まで関数が補完されるのでカンマ(,)を入力しカウントしたいセルF2:F48をドラッグします。

最後に小かっこ閉じを入力してエンターキーを叩きます。

現在フィルターで抽出をかけていませんので全員の47が表示されています。

先ほどと同じように平均より上でフィルターをかけます。

こちらの方が少しわかりよいかもしれません。

フィルター 数値フィルター

数値の列に対してフィルターを適用してみます。下のような表に対してフィルターをかけます。表の中をクリックしてホームタブの編集の並べ替えとフィルターのフィルターをクリックします。

数値の列である国語の列のフィルターをかけてみます。国語の点数が網羅されています。

点数を選択してフィルターをかけても検索したような感じになってしまいます。

数値フィルターを使えば条件を指定して抽出することができます。

数値フィルターをポイントするとサブメニューが表示され沢山の選択候補が表示されます。

指定の値に等しい、指定の値に等しくないなどたくさんありますが、赤枠の8つは基本的に同じものになります。選択するとオートフィルターのオプションというダイアログボックスが表示されます。抽出条件の指定の後ろのドロップダウンメニューが自動で指定のものが選択されているだけになります。

指定の値に等しいを選択するとドロップダウンメニューの項目が『と等しい』が自動で選択されています。ほかの等しくないとかより大きいなども選択したものがドロップダウンメニューの選択値となっています。

国語が90点以上の人を抽出したい場合は数値フィルター以下の様に設定します。

1つ目のボックスに90と入力し右のプルダウンで以上を選択します。OKボタンをクリックします。

ボックスが2つあるので2つの条件が指定できます。例えば国語の点数が70点以上で90点未満の人を抽出したい場合は、1つ目に70点以上2つ目に90点より小さい(未満)を指定すればいいです。

以上と以下はその値を含み、より大きいとより小さいはその値を含みません。また、指定する順番は90より小さいを先にしても同じことです。

また、2つのうち1つの条件だけでも満たしているものを抽出する場合は真ん中のORにチェックを入れます。

90以上 OR 10以下に設定すれば90点以上の人と10点以下の人が抽出されます。

数値フィルターについてはまだ少しありますが別途ご紹介したいと思います。

色々な物の非表示

だからどうだということは全くありませんが、エクセルではいろいろなものを非表示にすることが可能です。

上の画像はエクセルです。一瞬何かわからないかもしれません。

  • リボンを非表示
  • 数式バーを非表示
  • 行見出し列見出しを非表示
  • 行と列を非表示
  • スクロールバーの非表示
  • 罫線を非表示
  • シート見出しを非表示

にしてあります。

 

リボンの非表示と数式バーの非表示はエクセルに対する設定ですので他のファイルに対しても有効です。(別の環境のエクセルでは非表示にしていないとなりません)

それ以外はファイル対する設定になります。

不要な行と列の非表示は5行5列のシートを作成を参照してください。Ctrlキー + Shiftキー + 下矢印キー (列の時は右矢印)がポイントです。

更にリボンを非表示にするを参照していただければリボン非表示にできます。ただし、これら以外の非表示はファイルタブのオプションから操作しますのでリボンの非表示は最後にしてください。

ファイルタブをクリックしオプションをクリックします。詳細設定をクリックします。

表示の下に数式バーを表示するがあるのチェックを外します。

次のブックで作業するときの表示設定の水平スクロールバーを表示する、垂直スクロールバーを表示する、シート見出しを表示するのチェックを外します。

次のシートで作業するときの表示設定で行列番号を表示する、枠線を表示するのチェックを外します。

OKボタンをクリックします。

以上で上のようないろいろなものを非表示にしたエクセルが完成です。