inst_yamamoto のすべての投稿

任意指定の改行

おそらく絶対使わないだろう機能ですので時間に余裕がない方や気持ちに余裕がない方の閲覧はお勧めいたしません。

日本語はどこで改行されても意味は通じますので禁則処理以外は単語の途中であろうと、助詞であろうと行末に来れば改行されます。

ところが英語の様に単語の途中で行末になった場合は単語自体が次の行に送られたり単語にハイフンが挿入されたりして改行していい場所で単語が区切られたりします。単語をハイフンで強制改行 ハイフネーション

ハイフンを使わない場合は任意指定の改行を使うことで行末をコントロールすることができます。

これ以上のことはよくわかりません。このような機能を持つものをワードでは、任意指定の改行と呼んでいるようです。

ただ挿入方法がわかりません。

200c+alt+x

で任意指定の改行を挿入することが可能です。ほかにも任意指定の改行を挿入する方法があるのでしょうか?

任意指定の改行ですので挿入位置で改行されるわけではありません。本来行末で改行されてはいけないのだけれども行末に来た時は任意指定の改行位置で改行することを許すというようなものと思われます。

既定の図形に設定

ワードもエクセルも2007からオートシェイプという呼称が図形になりました。標準で青い背景と枠線になり、文字色が白になっています。もちろん変更できますので問題ないですし、2007以降から使い始めた方にとっては至極当たり前のことかと思います。

青い背景と枠線になり、文字色が白

おそらくですが、本当の設定としては図形の背景色がテーマ(配色)のアクセント1で、枠線の色はアクセント1の基本色25%、文字色は白だと思われます。

テーマ(配色)を変更した場合、自動で色が変わってくれますのでそれはそれで便利です。

ですが、テキストボックスのように図形を使いたい場合枠線を黒、またはなしにしてテキストの色を黒に、塗りつぶしの色を白またはなしにするのは面倒ですね。このような場合、規定の図形に設定しておくと次回から自分で設定した塗りつぶしの色と枠線の色で図形が描かれます。

まず、規定の図形に設定してたい画像を描画します。形は関係ありません。そして、図形の上で右クリックします。この際は、図形の枠線の上かハンドルの線の上などにマウスポインターを合わせて、マウスポインターの先の形が十字の矢印になっていることを確認してください。

メニューが表示されますので既定の図形に設定をクリックします。

以降図形は既定の図形に設定された塗りつぶしの色、枠線の色で描かれるようになります。既定の図形に設定は、 塗りつぶしの色、枠線の色 と更に図形の効果(影や反射など)についても変更されます。

表の周りに文字を挿入

ワードに表を挿入すると通常ページ幅いっぱいの表が挿入されます。ワードの表の基本的な操作を見ていただくと表のサイズの変更の仕方を書いております。

表のサイズ小さくすれば右に余白ができますが、このままではこの余白に文字を入力することができません。また表の左上のハンドルをドラッグしても微妙に思ったところに移動することが難しいです。

画像を挿入したときドラッグで自由に動かせないのと同じで 文字列の折り返し と同様の作業が必要になります。

表の中にカーソルがある状態で右クリックして表のプロパティをクリックするか、表ツールの例アプトタブの票のプロパティをクリックします。表のプロパティというダイアログボックスが開きます。

表のタブの文字列の折り返しの「する」のほうのチェックを入れます。

位置のボタンをクリックすれば表の位置を指定することも可能です。OKボタンをクリックします。

表に対して文字列の折り返しをするに設定すれば画像にたいして文字列の折り返しの四角を設定したのと同様の効果があります。ドラッグして表を自由に移動する事が可能になります。

また、文字が表の周りを四角くよけてくれます。

表のサイズと位置をうまく調整すれば表の左右に文字を回り込ませることも可能ですし、表をまたぐように文字を回り込ませることも可能です。

実際は、表を小さくして出来た余白でクリックアンドタイプ することでも文字入力できるようになり、表に対しては自動で文字列の折り返しが「する」になります。

ページの入れ替え

ワードでページの入れ替え方法についてです。ちょうどこれといったものはありません。パワーポイントなら簡単なんですがワードにはパワーポイントのスライドようなというものがありません。パワーポイントはスライドペインからスライドをドラッグすればスライドの入れ替えは簡単です。

ページとセクションで書きましたように改ページをしなかった場合ページの分かれ目はたまたま用紙の最後まで文章がきてしまって文章をそのページ内に収納できなくなったので次のページが用意されるだけのことです。もしかしたら段落の途中でページが変わっているかもしれません。これをページ単位で入れ替え出来てしまえばきっと文章の意味が分からなくなってしまうでしょう。

表示のナビゲーションウィンドウではドラッグできない
表示のナビゲーションウィンドウではドラッグできない

カレンダーなら月(1ページ)単位で入れ替え出来ても意味は通じると思いますが、小説がページ単位で入れ替え出来てしまえば尻切れトンボのページがたくさんできてしまうでしょう。

ワードはセクションというもの以外にも見出しというものがあります。スタイルを整えるためだけではなく見出しは階層構造になっており下位の見出しは上位の見出しの配下として扱えます。本文は見出しの配下として扱えます。

赤枠でひと塊、見出し2の塊は見出し1の配下

上図の下の方は、1行空白を空けていますが見出し2の配下です。代わりに改ページをしても見出し2の配下です。また、ページの一番下でうまく終わっているようですが、改行して次のページに続いています。次の見出しが来るまでは見出し2の配下のままです。次の見出しが見出し3以下なら見出し2の支配下にあります。次の見出しが見出し2なら上位の見出し1の配下になります。

ページの入れ可ですが、ワードではパワーポイントのスライドのような入れ替えは出来ませんが、見出しと見出し配下の本文、図、表などは一塊のものとして移動できます。

表示タブの表示のナビゲーションウィンドウのチェックを入れます。または、Ctrlキー + Fキー。ナビゲーションウィンドウが開きます。見出しをクリックします。見出しの一覧が表示されます。

この状態で見出し単位でドラッグすることで見出し単位で入れ替えることが可能です。見出し2をドラッグして自分の上位の見出し1から違う見出し1の配下に入れ替えることも可能です。

ドラッグした見出し配下の本文がページを跨いでいた場合も配下の本文をすべて含んだ形で入れ替えされますのでページ単位ではありません。

見出しと改ページ(Ctrlキー + Enterキー)をうまく使って見出し単位で入れ替えているのだけど見出しの最後に改ページがあるのでページ単位で入れ替えているのと同じ効果が狙えます。

ページとセクション

ワードのページとセクションについて私の理解の範囲でご説明します。

ワードにはページという単位はない?

そもそも改行が分かりづらい。私もエンターキーを叩いて新しい行を作ってください。とか言いますので他人を責められませんがエンターキーを叩いて表示される↲記号を改行記号と説明している冊子を見かけたりします。

ワードで文字入力する場合、用紙の右端まで来たら勝手に次の行に文章が続いていきます。Webサイトが分かりやすいでしょうね。このページも、お使いの環境により画面上で数えられる行数は全然違ってきます。

スマートフォンのような横幅の狭いデバイスとPCのようにある程度横幅のあるデバイスでは1行に表示できる文字数が違うのでどこで折り返すかはデバイスにお任せになります。

でもワードはA4横とかB5縦とか用紙の設定ができますのでワードで同じファイルを開けば行が変わっている場所は同じです。

単なる例え話ですが、ワードで文章を入力する際はトイレットペーパーのような延々と長い用紙に1行だけずっと書いていくと思ってください。

でも実際はA4横とかB5縦とか用紙サイズ(1行の文字数)が決まっていますのでどこかで次の行に行かないと仕方ありません。これは改行とは呼びません。A4で作成した文章を用紙サイズの変更でB5にすると全然違うところで行が変わっています。

エンターキーを叩くと次の行から始まりますので改行といいたくなりますが、これは段落というものが新たに作成されて次の行から始まるということです。

段落単位で設定する段落記号や、行揃えは見かけは1行であっても、10行であっても段落全体に影響します。

段落番号の中で改行をしたい場合にエンターキーを叩いてしまうと新しい段落が作られてしまいます。このような場合は、Shiftキーを押したままエンターキーを叩くと新しい段落を作成しないで改行してくれます。

先ほどのトイレットペーパーよろしく、用紙の横幅に到達したら自動で次の行に行くように用紙の下まで来たら自動で次のページに行きます。エンターキーで新しく段落を作るみたいに改ページ(Ctrlキー + Enterキー)ということをすれば強制的に新しいページは作れますが、ページの末尾で足らなければ自動でページは追加されます。

文章が長いと用紙の右端で自動で折り返すのと同じで縦にいっぱいになると次のページにあふれてくるようなものです。用紙サイズが代われば用紙に入る文字数が違うので改ページをしていなければページの代わる場所も自動で変わります。

横長の用紙に延々と文章を書いてたら、用紙サイズに合わせて勝手に行も変わるし、1枚目に入らなくければ勝手にページを足してくれると思ってください。

ワードにはページがないという理由はページ単位で設定できるものがないからです。ヘッダーもフッターもページ単位では設定できません。背景色や透かしも全ページ同じものが設定されます。余白や、用紙サイズ、用紙の向きもページ単位で変更することはできません。

実際にはジャンプ機能でページの先頭に移動できたりしますし、偶数ページ、奇数ページと機能もあります。印刷ではページ単位で印刷できますのでページがないということはありません。しかしページ単位の書式が設定できませんのでワードにはページはないと申し上げた次第です。

セクションは章でない。

ワードで数百ページに及ぶ冊子を作成すると思ってください。内容はワードエクセルの使い方についてにしましょうか。

内容についてですが、ワードとエクセルは共通していることもあるし、全く違うこともあるので別のものとしましょう。また、文字入力やファイルとフォルダについての説明もいるかもしれません。そうすると

第1章 パソコン操作と文字入力
第2章 ワード入門
第3章 エクセル入門
第4章 もう少し詳しく知りたい方へ

のような構成になるかもしれません。そしてそれぞれの章について

第1章 パソコン操作と文字入力
 見出し1 ファイルとフォルダについて
  見出し2 ファイルとは
  見出し2 フォルダとは
 見出し1 IMEについて
  見出し2 ローマ字入力
   見出し3 記号の入力

のような感じで考えていくかもしれません。そうなるとこのワードエクセルの使い方というワードファイルには4つのセクションがあって、それぞれのセクションに大見出しがあって中見出しがあって本文があって画像を挿入してとなってくると思います。ワードのアウトラインでまず見出しだけを列挙して順に本文を入力していくと作成しやすいかもしれません。

おそらく、見出し単位でページが改まる方が読むほうにとっては分かりやすいことが多いと思います。そのような場合は改ページをするのがいいでしょう。エンターキーを連打して次のページを作ってもいいですが文章を変更して行数が変わった場合ページの区切りが変わってしまうことがあります。

では、新しい章に入った場合に改章(こんな言葉はありませんが、改行、改段落に対応する言葉として)する必要があるでしょうか?ワードにはセクション区切りというものがありますが第1章と第2章の間でセクションの区切りを入れる必要は特にありません。ワードのセクション区切りは文章の意味合い的に章を分けるためのものではないからです。ただし、セクション区切りを入れておくメリットはありますのでセクション区切りを入れておくほうが良いこともあります。

ワードにはページはありませんがセクションはあります。セクションごとにページを改めれば各セクションごとに、用紙サイズや用紙の向き、ヘッダー、フッターを個別に設定することができます

セクション区切りを入れなければ何ページあろうとワードは1セクションとみなします。最上位の見出し1が複数あろうとセクションは同じです。段組みは自動で新しいセクションを作りますのでセクション区切りを挿入した覚えがなくてもセクションは増えます。

上図の様に1ページしかなくても段組みをすると段組みの部分が新しいセクションになるのでセクションが勝手に増えます

セクション区切りは意味合いとしての章とは別に、文章のレイアウトや書式を設定するために使われることが多いです。

ページ番号

用紙が2枚以上になった場合市販の書籍のようにページの番号を振っておけば便利な場合が多いです。ワードにはページ番号を自動で振ることのできる機能があります。

挿入タブのヘッダーとフッターからページ番号をクリックします。メニューが表示されますのでページの上部、ページの下部、ページの余白、現在の位置から選択します。これらは、ページの番号を表示する場所のことです。自由に選択できます。現在の位置を選択した場合はカーソルのある位置にページ番号が挿入されますので、文章編集中に間違って削除しないように注意が必要です。

ページ番号をクリックして表示されるメニューのページの上部や下部、余白をポイント(マウスポインタを合わせる)するとさらにメニューが表示され、ページ番号を表示する左右位置を選択することができます。

また、ページ番号の左にpという文字がついたり罫線がついたりすることもあります。 ページ番号を挿入した際の番号(数値) 以外は削除しても構いません。また、-1-のように前後に任意の文字を追加することができます。

このページ番号はページが変わると自動で採番されますのでページ番号を挿入した後でページが増えても減っても何も作業する必要ありません。ページ番号の挿入の際は、途中のページで挿入しようと、初めのページに挿入しようと同じ結果となりすべてのページにページ番号が挿入されます。

総ページ数を表示する場合(1/54のような形)にする場合はページ番号の左右位置を選択するメニューでX/Yとあるところまでスクロールして選択してください。(ページの余白には無いようです)この場合も数値以外のスラッシュは単なる文字ですから、他の文字に書き換えても構いません。

文字サイズや色なども変更することが可能です

ページ番号の操作が終了しましたら、ヘッダー/フッター ツールのデザインタブのヘッダーとフッターを閉じるをクリックします。または、本文の中でダブルクリックします。

ルビ(ふりがな)2 上下にふりがなを振る

ルビ(ふりがな)でご紹介したものとは少し違います。フィールドコードというものを使ってちょっと変わったルビの振り方です。あまり使わないかもしれませんが。

ルビ(ふりがな)でご紹介したようにいったん普通にルビを振ります。

ルビを振る

その後ルビを振った文字列を範囲選択します(文字列の先頭にカーソルを立てるだけでも可)。Shiftキー + F9キーを叩きます。フィールドコードの編集になります。

フィールドコード

書式いろいろと設定されています。ここを変更することでちょっと変わったルビを振っていきます。

EQ \* jc2 \* “Font:游明朝” \* hps10 \o\ad(\s\up 9(仮想),Virtual)

バックスラッシュは入力の際日本語入力をオフにしてキーボード右下の「ろ」キーを使ってください。自動的に¥マークに変わるはずです。(windows)

(仮想)の部分がルビとして表示されている部分ですので変更してみます。小かっこの中の文字列を範囲選択してホームタブのフォントからフォントの色で赤に設定してみます。

F9キーを叩きフィールドコードの編集から通常の画面表示に戻します。

ルビに色を付ける

ルビが赤色で表示されました。 小かっこの中の文字列を範囲選択してテキストの色を変更しましたがテキストの色以外にも塗りつぶしや文字の効果と体裁(ワードアート)なども適用できました。画像さえも挿入可能でした。表は入りませんでしたが。。。

EQ \* jc2 \* “Font:游明朝” \* hps10 \o\ad(\s\up 9(仮想),Virtual)

上のフィールドコード の \o\ad(\s\up 9(仮想),Virtual) 部分は文字列を重ねて表示するということで、 \s\up 9(仮想) とVirtual を重ねて表示します。 \s\up 9 は上付きまたは下付きの上付きで9(ピクセル?)放して表示することになります。 \s\up のupをdoに変更してみます。

EQ \* jc2 \* “Font:游明朝” \* hps10 \o\ad(\s\do 9(仮想),Virtual)

EQ \* jc2 \* “Font:游明朝” \* hps10 \o\ad(\s\do 9(仮想),Virtual) としてF9キーで元に戻します。

ルビが下に来ました。 \s\do 9(仮想),Virtual で Virtual という文字と下付きの仮想という文字が重ねて表示されました。
\s\up 9(仮想) , \s\do 9(バーチャル),Virtual
とすれば上付きの仮想と下付きのバーチャルとVirtualの3つが表示されるはずです。

EQ \* jc2 \* “Font:游明朝” \* hps10 \o\ad(\s\up 9(仮想),\s\do 9(バーチャル),Virtual)

EQ \* jc2 \* “Font:游明朝” \* hps10 \o\ad(\s\up 9(仮想),\s\do 9(バーチャル),Virtual)

文字列に対して上下2つのルビを振ることができました。日々、横文字が増えてきますのでカタカナ読みと意味を同時に振るのに便利かもしれません。

ページを削除(選択)

ワードでページを削除する方法です。ページを 削除(選択) するということはページ内の文章(データ)をすべて削除するということです。削除したいページだけを選択できれば後はDeleteキーを叩くだけです。

(矩形に)範囲選択でいろいろな選択方法をご紹介していますがページを選択する方法がありません。単純なのは削除(選択)したいページの先頭からページの末尾までをドラッグなどの方法で選択するのが間違いないです。

ジャンプという機能をうまく使えばページ単位で削除(選択)できます。

削除(選択)したいページ にカーソルを立てます。Ctrlキー + gキーでジャンプのダイアログボックスが開きます。F5キーでも同様です。ページ番号というところに \page (ウィンドウズではバックスラッシュは¥マークになります。)と入力します。日本語入力をオフにしてひらがなの「ろ」(エンターキーの左下あたり)がバックスラッシュになります。 \page をコピペするのが早いです。そして、ジャンプのボタンをクリックします。

これでカーソルのあるページが選択されましたので閉じるボタンをクリックします。削除する場合はDELETEキーを叩いてください。

きれいに1ページ選択できるのはいいのですが \page が少し面倒な気がします。

拡張選択モードを使用しますが、拡張選択モードの終了忘れに気を付けてください。まず、 削除(選択)したいページ の1行目の先頭をクリックしてカーソルを立てます。ファンクションキーのF8を叩きます。ページ末でクリックします。これでページが選択出来ました。

先頭でクリック→F8キー→ページ末でクリック

という作業ですが、連続した範囲を選択するクリック→shift + クリックの方が簡単ですね。1ページだけの場合は、ページの先頭でクリックしてページの末尾で shift + クリック してください。

拡張選択モードを使用 する場合は連続した複数ページを 削除(選択) する場合に有効です。 ページ単位で移動 にもありますようにCtrlキー + PageDownキーでページ単位で移動できます。これと拡張選択モードを組み合わせます。

先頭でクリック→F8キー→ Ctrlキー + PageDownキー

でページが選択できます。そのまま Ctrlキー + PageDownキー で次のページも選択できます。あとは Ctrlキー + PageDownキー を繰り返せば連続したページなら次々と選択できます。最終ページは CtrlキーなしのPageDownキー だけじゃないとうまくいかないかもしれません。

Deleteキーを叩くなどしてページを削除した場合は自動で拡張選択モードは解除されますが、何もしなければ選択しかできませんのでEscキーで拡張選択モードは終了してください。

見出しの横の黒■を消す

ワードの見出しを使うと見出しの左に黒い四角が表示されることがあります。これを非表示にする方法です。

これらの黒い記号は印刷されないので特に消す必要はないのですが気にはなりますね。できれば気にせずにそのままお使いになることをお勧めします。

方法は2つあると思いますがどちら方法も副作用?があります。 ワードで見出し(スタイル)の設定 でご説明しましたように 見出しなので以下に続く文章のタイトルという役割ですね。 ですから見出しがページの一番下に来てしまうと次のページは見出しなしで本文から始まってしまうことになります。そこで見出しを設定すると見出しの直下でページが変わらないようになっていることを知らせる編集記号が表示されているわけです。

見出しの左の記号を消したい段落を選択(カーソルがある)した状態でホームタブの段落の右下の矢印をクリックします。段落のダイアログボックスが表示されるので改ページと改行タブをクリックします。次の段落と分離しないのチェックを外してOKボタンをクリックします。これをすべての段落に対して行うか、全部選択(Ctrlキー + a)後に行ってください。

これでその見出しは左の黒■が消えましたが、次の段落と分離しないのチェックが外れているのでもし見出しがページ末に来てしまっても普通の段落と同じようにページが分かれてしまいます。

次の段落と分離しないにチェックが入っていると見出しの段落が次のページに送られて見出しと本文が分離されることから回避されます。黒四角は外れましたが少しおかしなことになるかもしれません。

もう一つはファイルタブからオプションをクリックします。

ワードのオプションから表示をクリックします。常に表示する編集記号の段落記号のチェックを外します。OKボタンをクリックします。

見出しの左の黒四角は消えましたが、Enterキーを叩いたときに表示される矢印も消えてしまいました。

ワードに付き物のあの矢印がありませんのでちょっと奇妙な感じがするかもしれません。

繰り返しになりますが、見出しの左の記号は印刷されませんのでそのままにしておくのをお勧めします。

配色 カラーパレットの秘密

タイトルはちょっと盛りすぎですがワードやエクセルで文字色や背景色を変更する際の色見本の使い方です。

ワードで見出し(スタイル)の設定 にも少し書きましたがワード(エクセルにもあります)にはテーマというものがあり初期設定はofficeが設定されています。その状態で文字色や、背景色、図形の塗りつぶし、背景色などカラーパレット(ワードの用語ではないと思います)に表示される色はテーマ(配色)によって決まっています。

フォントの色
塗りつぶし
図形の塗りつぶし

上図3つはワードのカラーパレット(正式名称ではないと思いますが)です。よく見ていただくと微妙な違いに気づくかと思われます。フォントの色の場合は左上に自動というのがあり、塗りつぶしの色の場合は自動がありません。図形の塗りつぶしには下の方に図、グラデーション、テクスチャという項目があります。

テーマの色と標準の色に分かれている

ワードで普通に文字入力すれば黒で表示されていますが、実際は自動が選択されています。自動イコール黒なのですが文字の背景色(塗りつぶし)が濃い色に設定されてしまうと黒の文字は読みにくくなってしまします。この時自動に設定されていれば文字色は自動で白になって読みやすくなります。しかし自動以外の色を選択しているとその色は自動で変更されずに読みにくくなってしまうかもしれません

テキストの色を黒、塗りつぶしの色も黒

上図は上2行はテキストの色が自動で下2行は黒(カラーパレットのテーマの文字のすぐ下の黒を選択)です。2行目と4行目は塗りつぶしを黒にしています。2行目はテキストの色が自動なので塗りつぶしが黒になったら自動で文字の色が白になって読みやすくなっていますが、4行目は自分でテキストの色を黒のしたので黒のままで文字が読めなくなってしまっています。通常時はテキストの色は自動でも黒でも変わりませんが、塗りつぶしの色によって自動で白になってくれるかどうかが違います。

テーマの色には10個色が設定されておりその10色について明度の差によって5段階に分かれています。

テーマの色には色名以外に名前がある

上図はテーマの色から青を選択した状態ですがポップアップには「青、アクセント1」と表示されています。これは今のテーマでは青で表示しますがアクセント1を選択しました、という意味です、配色(テーマ)を変更すると 配色(テーマ) によってはアクセント1は青ではないかもしれないということです。

このカラーパレット上にはすべて名前が設定されていて自動、背景1、テキスト1、背景2、テキスト2、アクセント1、アクセント2、アクセント3、アクセント4、アクセント5、アクセント6となっています。

また標準の色には色の名前だけで後ろには何もついていません。

一番左の列のテキストの色はその他の色をクリックして黒を選択しています。2列目のテキストはそれぞれの文字が表す色をカラーパレットから選択しています。3列目は分かりやすいようにセルを左の列のテキストが表す色に塗りつぶしています。この状態でデザインタブの配色からoffice以外の配色(青Ⅱ)を選択してみます。

結構色が変わりましたね。青Ⅱというだけあって全体的に青系統の色ばかりです。アクセント1も青系ですが少し変わりましたね。と言う事でカラーパレットのテーマの色はテーマ(配色)によって自動で色が変わるということです。左の列の文字色は変更されていませんので標準の色(その他の色)は テーマ(配色)が変更されても色は変わりません。

ワードに初めからあるテーマ(配色)では背景1とテキスト1はいずれも白と黒なので何を選んでもの変更されませんが、 テーマ(配色) を自分で作成することができますのでその場合は自由な色に設定することが可能です。

と言う事で、自分では青を選択しているつもりがアクセント1というものを選択しており、 テーマ(配色) によってはそれが全く違う色になる可能性があるということでした。

テーマ(配色) を変更しても色が自動で変わってほしくない場合は標準の色(その他の色)から選択しましょう。